今回は、気が付いたことを忘れないようにするためのメモ書きです。
写真1は、常陸風土記の丘のサクラです。この写真を見て、何か、気づかれることはありますでしょうか。
遠景に、ソメイヨシノがあります。
近景に、シダレサクラがあります。
ソメイヨシノは満開だが、シダレサクラは、まだ、早いと思われたのではないでしょうか。
これを画面構成に置き換えると、次になります。
遠景は満開だが、近景は、まだ、早いと思われたのではないでしょうか。
ここまで、来ると、気が付かれた方もいると思います。
今年のソメイヨシノの満開は4月1日頃です。
シダレサクラの満開は、1週間弱遅れて、4月5日頃です。
つまり、「遠景(4月1日)+近景(4月5日)」の写真を組み合わせることで、遠景のソメイヨシノも、近景のシダレサクラも満開の写真を作ることができます。
簡単にいえば、ランドサットなどの衛星のコンポジット画像と同じ処理をすればよいわけです。Google Mapの衛星写真には、雲がありませんが、これは、雲のないが画像をつないでいるためです。衛星画像で、コンポジット画像が作れるわけは、画角とカメラの向きと位置が制御されているためです。
サクラの風景の画像合成にも、同じことが必要になります。撮影地点、撮影するカメラの向き、使っているレンズと画角をそろえないと、うまく合成はできません。常陸風土記の丘のシダレサクラは今頃が満開ですが、写真1のデータがのこっていませんので、今から、満開のシダレサクラを撮影しても、合成はできません。
簡単に言えば、2枚の写真を合成する場合には、1枚目と2枚目の写真を同じ条件で撮影することが必要です。さらに、できれば、合成しやすいように、1枚目と2枚目の画像の切り貼りするラインがはっきりしている方が、よいでしょう。このラインは、合成時には、ガウスぼかしなどで、線が見えないように処理をします。
このアイデアは、応用範囲が広いと思います。
梅とサクラが満開の写真とか、紅葉とサクラが共存するようなシュールな画像もつくれるはずです。