晩餐会メニューのPros & Cons

永田町で接待疑惑がもたれた会食は、1人前7万円以上したようです。一流レストランの夕食で、ワインを除いても、4万円くらいするものはありますので、格段高いとは言えないのかもしれません。ただし、メニューが何だったのかは、わかりません。

今書いている小説に、晩餐会のシーンを入れようと思ったのですが、結婚式の披露宴以外には、正式なコース料理は食べた経験が少ないので、国賓などを呼ぶ場合の晩餐会メニューを調べてみました。特定のシェフの話ではなく、公約数を求めると、次のようになります。なお、メインは、肉料理、または、魚料理から選択します。前菜が2種類あって、選べる場合もあります。高級食材でなくとも、その時にゆかりのある地方の特産が使われることもあります。

接待疑惑の会食もこんなものだったのでしょうか。

 

  1. 前菜

    アワビ、イセエビ、ズワイカニ、オマールエビ、フォアグラなどが高級食材として使われるようです。

  2. スープ

    海燕の巣と松茸が高級食材として使われることがあります。

  3. 肉料理

    イスラム教徒の人に配慮して、羊料理が多いです。イスラム教徒の人がいない場合には、牛肉が、ステーキ、ビーフシチューなどで振舞われます。松茸を合わせることもあります。

  4. 魚料理

    フカヒレ、イセエビ、アワビなどが使われます。

  5. ご飯

    五目御飯、または、ちらしずしが付けられるようです。これは、フランス料理スタイルでは、省かれることもあります。

  6. デザート

    アイスクリームと果物が出されます。国賓の場合には、富士山の形のアイスクリームが好まれます。

 

以下では、仮に、晩餐会のメニューをみたとして、Pros & Consを書いてみます。

 

Pros(賛成):

今回の晩餐会メニューは素晴らしいです。日本の伝統的な食材であるアワビ、イセエビをふんだんに使っています。フランス料理ですが、お客様にも、きっと、日本の食材とおもてなしの良さが伝わると思います。特に、旬の食材の良さを生かしている点は、フランス料理にも、日本料理の視点を取り入れている点で、メニューの独創性は高いと思います。

 

Cons(反対):

生物の保護が十分に行き届かず、生産量が少なくなっているために、価格が高騰している食材ばかりを組み合わせたメニューには、失望しました。このメニューからは、環境保全意識の低さが感じられます。ハリウッドのセレブに見せたら、非難されそうです。ノーベルディナーのように、もっとシンプルな食材でも、晩餐会の料理は可能なはずです。

 

このように、Pros & Consはセットで考えることが、アメリカ流です。

 

  • ノーベルディナーのメニュー

1901年から2019年までの119年分のメニュー。2020年はコロナウィルスの影響で、ディナーはなかった。 https://www.nobelprize.org/ceremonies/menus-at-the-nobel-banquet/