デジタルカメラになって、画像処理でフィルター効果を再現できるので、フイルム時代のように、フィルターを多用することはなくなりました。とはいえ、画像処理では、対応できないフィルターもあります。
減光(ND)フィルターと偏光(PL)フィルターです。偏光フィルターは、使わないというプロの方もいますが、少なくとも水面の反射を抑えるのには有効です。
写真1と写真2は、PLフィルターありです。写真1と写真2の間の時間は、10分くらいしかたっていませんが、写真2では、風が吹いて、波が立っています。写真1の方が、良い写真です。
写真3は、以前に撮影したPLフィルターなしの写真です。このときも、少し波立っています。水面の反射についてみると、写真3は、写真1や写真2と変わりません。よく考えたら、PLフィルターは、反射を抑制するものでした。写真1のように、サクラを水面で目いっぱい反射させるのであれば、PLフィルターは不要でした。「水面の撮影=PLフィルター」という先入観があったために、いらないフィルターをつけていたという、トホホなお話しです。