今回は手持ち撮影です。結構ノイズがのっています。撮ってだしではあまり目立たないのですが、編集していくとノイズがめだってきます。
機会があれば、次は、三脚で長時間露光を試してみたいと思います。
なお、ノイズについてはデジタルフィルターであえて乗せるべきのものとは思いませんが、ノイズがあるのが悪い写真であるとは思っていません。1990年代までの写真集をみれば、焦点があっていない、ノイズが乗っている、色がおかしいものが多数です。だからといって、その時代の写真に価値がないとは考えません。要は何を伝えたいかだと思います。
これは音楽の録音におけるノイズの問題と同じです。
ですから、ノイズは出ることを恐れて、写真を編集しないとい立場はとりません。
また、マスクを使って、画像を部分的に入替ええば、ノイズの一番目立つところを削除するのは容易ですが、そりよりも、ノイズのあるままで残すべきと考えています。
もちろん、現在の画像編集では、マルチショットがあたりまえですので、マルチショットによるノイズ低減はできるだけ使うべきと考えています。しかし、今回はともかく1枚です。
写真1は、最下流の池です。思ったより光は弱めで、特に色がついていたり、色が変化することはありませんでした。この写真にかぎりませんが、モールが営業している時間は、モールからもれてくる光がかなり強いので、ライティングの効果は弱めになります。光は水面に反射するのですが、それによって特に大きな効果が生じているわけではありません。また、左のゲート足元のライトもさほどめだちません。
写真2は、イベント広場上流から、中央のイベント広場を見たものです。この場には、写真1よりさらにモールからもれてくる光がおおくなっています。
写真3は逆に、下流側から上流側を見たものです。モールから出っ歯ている屋根は、イベント広場の屋根のもう一つ下流側の屋根になります。奥に小さく見えるのがイベント広場の屋根です。これは、RAWを読んで、ベースカーブ変換しただけです。いわゆる撮ってだしに近い現像になります。
写真4は、写真1,2に比べると暗めにしあげました。3D-LUTで色を変えてあります。夜の写真では、最適な露光の選択は難しいです。せっかく夜なので、見せなくないもの、強調したくないものは、見えなくすることもありと思います。写真1は、ライトに重点をおいていますが、周辺も見える程度の露光、写真2は、昼間に準じて、光の当たっているとことは見えるレベルのより明るい露光です。これに、対して、写真4では、露光をかなり落として、光の周辺を強調しています。撮ってだしの写真3は、ノイズが目立たない範囲で、最大の露光になっています。
ここまで書いてきて、写真1の編集意図が弱いことに気づきました。露光を落として、トリミングして、編集しなおしたものが写真5です。これをみても、すっきりしません。要は、製作者の意図(ここはいいでしょうという部分)が納得できていないので、中途半端になっているのです。
写真を撮る前に、どこに美しさがあるのか納得してからシャッターをおしていないので、あとの編集で、対応できる訳はないのです。