この3社の中で、カメラ内現像と、パソコンでの現像の互換性が一番高いのは、オリンパスだと思います。
カメラ内現像では、トイカメラなどのフィルター処理ができる機種が多いですが、RAW現像ソフトでは対応していないことが多いです。しかし、オリンパスは、RAW現像ソフトでも、フィルターをかけられます。
そこで、オリンパスワークスペースでG'MICと同じような処理を試みました。
写真1はPL-6で撮影したRAWを現像したものです。青色が強く出るのは、オリンパスの特徴です。レンズと組み合わせによっては、白い自動車が水色になったりもしますが、曇りの日でも明るい写真になるので、それは、長所になることも多いです。ちなみに、キャノンは、ポートレートの肌色を中心に色をチューニングしているといわれます。もちろん、最近のカメラやRAW現像ソフトは、カラーモードを風景や、人物などに設定できるので、ここで言われている話は、オートモードに設定した場合に、どこに重点を置いているかというレベルの話でしかありませんが。
写真2は、オリンパスワークスペースでファンタジックフォーカスに変換したものです。微妙なソフトフォーカスのかけ方で、よくできたフィルターとおもいます。これは、ぼかしフィルターの一種なので、darktableでも似たことはできると思います。
写真4はオリンパスワークスペースでリーニュクレールに変換したものです。リーニュ・クレールはフランス語(Ligne claire)で「明確な線」という意味らしいです。