チームラボ偕楽園 光の祭の写真撮影と編集(7)

フィルミックRGBによる暗所の表示

吐玉泉の写真を載せたとき(2021/03/08)に、今までと、異なった画像編集をしたので、補足しておきます。

写真1が、吐玉泉です。この写真の明暗は、実際に見た目に近く、その点では、問題のない写真ですが、これでは、一体何が写っているのかわかりません。ですから、吐玉泉の写真は、失敗写真として、「チームラボ偕楽園 光の祭」の紹介では、取り除いていました。しかし、玉龍泉を紹介した手前、吐玉泉も紹介した方がよいだろうという判断になりました。せっかく、吐玉泉を紹介するのですから、昼間の写真だけでなく、光の祭の時の写真も入れたいと考えました。しかし、写真1は使えません。

そこで、目で見たような写真をあきらめて、光の祭の時に、吐玉泉がどんな状態であったかを説明する写真を作ることに、編集目的を変更しました。写真2は、改定版の吐玉泉の写真です。写真2であれば、吐玉泉の白い大理石が、うっすら見えますので、光の祭のライトが、吐玉泉の白い大理石のどこに当たっているかがわかります。

写真1と写真2の違いは、フイルミックRGBのカーブの形です。露光のヒストグラムは、あまり変わっていません。写真1では、S字型だったカーブが、写真2では直線に近くなっています。つまり、明るい所を押さえて、暗い所を持ち上げたことになります。今回説明したいことは、フィルミックRGBのカーブを直線に近づけると写真2のような、見た目を犠牲にする代わりに、わかりやすい説明ができる写真ができるということです。

写真1と写真2で、フイルミックRGBのカーブを直線化する効果がわかりましたので、写真3と写真4では、太郎杉の周辺に画像についても、同様の処理をしています。

太郎杉の周辺の画像で、見た目に近い画像は、写真3です。写真4は、実際の見た目とは異なりますが、入場者の様子がわかります。

以上は、かなり特異な編集だと思われますが、こんなこともできると頭の隅に入れておくと、使える時が有るかもしれません。

 

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写真1 吐玉泉

 

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写真2 吐玉泉

 

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写真3 太郎杉周辺

 

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写真4 太郎杉周辺