ヒロサワ美術館(筑西市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(307)

ヒロサワ美術館(筑西市

ヒロサワ美術館は、筑西市にある総合施設ヒロサワシティにある美術館です。

ヒロサワシティは、羽田空港にあった、YS11を補修展示している場所としても、著名です。

この美術館は、2021年1月2日に開館しました。設計は、隈研吾です。なんでも、この美術館を設計する前に、隈研吾がこの場所を訪れて、大きな石が収集されているのを見て、石を使ったデザインにしたそうです。

写真1が、入り口です。

写真2が、庭園です。どうでもいいことかもしれませんが、手入れが大変だろうと思いました。

写真3が、美術館の庭に面した部分です。池が景観に効果を与えています。

写真では、わからないと思いますが、この美術館は真上から見ると、正三角形で、(三矢サイダーのロゴのような)矢が3本からまったような形をしています。外から、写真で、建物を紹介しにくいこと(中が見えません)、建物の中から見た景観と建物の外から見た景観が大きく異なるように設計されている点は、丸山海苔店つくば市とその周辺の風景写真案内(306))と共通しています。海苔店にあった「建物に巻き付いている木の枠」に相当する部分は、写真1と3に見える、飛びだした軒になっています。絵画と同じで、建築でも、一見して誰の設計かわかる個性あるデザインが好まれる傾向があり、その効果を考えた設計になっていると思われます。ただし、装飾的な部分は、自由度が高い代わりに、必然性は薄くなります。その自由度にデザイン上の必然性を感じさせる工夫は、アールヌーボーでは、生物デザインでした。丸山海苔店とヒロサワ美術館をみたときに、隈研吾のデザインにどの程度の必然性を感じるかが、評価(好き嫌い)の分かれ目になると思います。

 

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写真1 ヒロサワ美術館

 

 

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写真2 ヒロサワ美術館

 

 

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写真3 ヒロサワ美術館