角川武蔵野ミュージアムの外観を紹介します。
角川武蔵野ミュージアムは、2万枚の石板を貼り付けた61面の三角形の外壁で構成され、約36mの高さがある「巨大な岩」の形をしています。
隈研吾氏は、角川武蔵野ミュージアムを、「私が手掛けた石の建築の集大成」と言っています。
隈研吾建築都市設計事務所のデザインですが、技術設計は、鹿島建設が担当しています。
設計者
施工
構造形式
S、RC、SRC、CFT
敷地面積
40,210.06 m²
建築面積
25,276.48 m²
延床面積
87,433.71 m² 約700 m2
階数
地上5階
地下2階
高さ
39.65m
着工
2018年2月1日
竣工
2020年4月30日
写真を撮影するとわかりますが、ところざわサクラタウンの舗装された敷地内のどの地点から撮影しても、角川武蔵野ミュージアムを撮影するには、24㎜の画角が必要です。
画角が広角に限定されることは、威圧感を演出していることになります。
実際のサイズ以上に、大きく感じるように、レイアウトがなされています。
ところざわサクラタウン本棟は、角川武蔵野ミュージアムがより望遠の画角でみえる地点をブロックするように設計されています。
ヨーロッパの旅行で、広角ズームレンズが必要になる場合には、街中の狭い路地から、教会の尖塔を撮影する場合が多いです。これは、視角によって教会の威容が強調されていることを意味します。
同じ手法が、ここでも、使われています。
逆に、空間を和らげる緑は排除されています。
こうした手の内がわかってしまうと、威容に感動するよりも、わざとらしい演出が気になります。
広角レンズや魚眼レンズをお持ちでしたら、面白い写真が撮れると思われます。
今回は、想定外だったので、準備していませんでした。