交換レンズの逆光特性(3)

ペンタックス

テストしたレンズは、smc PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED AL[IF] SDMです。このレンズは、SPコーティングをしています。最近のオリンパスのレンズは、「エアロ・ブライト・コーティングⅡ」、「エアロ・ブライト・コーティング」、「HDコーティング」などをしていますから、一時代の前のコーティングになります。

とはいえ、通しでf2.8の標準ズームはこれしかないので、検討対象として、偏ってはいないと思います。

なお、筆者は、昔、Pentaxをメインの機材にしていた時期があります。風景写真に特化すれば、Pentaxを使う選択もあるとは思いますが、オートフォーカスがあまりに弱いので、ニコンに乗り換えました。Pentaxのカメラで撮影をしている人で、オートフォーカスは使わないと書いている人もいます。風景写真の場合には、パンフォーカスでもよいことが多いので、オートフォーカスで迷うくらいなら、マニュアルフォーカスを使うという人がいることも理解できます。しかし、最近のオートフォーカスは、進歩しているので、オートフォーカスでも困ることは少ないと思います。

それから、Pentaxは、シェアが下がってしまったので、最初に撤退するのではないかと言われながら、無理をしない開発で、今のところ、ビジネスを続けています。逆に、開発競争に頑張りすぎて、赤字から抜けられなくなったのがオリンパスだと思います。オリンパスも、別会社になったら、開発速度が、ペンタックスに近づくのかしらと考えています。

フィルム時代に銘レンズをたくさんだしたPentaxですが、最近のコンピュータ設計技術をつかったレンズの性能が非常に高いので、古いレンズを使うメリットはほぼなくなったと考えています。ちょっと前まで、キャノンとニコンのレンズ交換式カメラがよく売れていたのは、交換レンズの種類が多かったためと思われますが、レンズ設計技術の進歩で、その優位性がなくなり、さらに、ミラーレスのオートフォーカス技術の進歩で、かさばるミラー付きカメラのメリットがなくなったのが現在の状態とおもっています。

最後の写真5に、darktableが使っているPentaxのK5風のベースカーブを示します。実は、Pentaxのベースカーブは非常に直線に近い形状になっています。フィルミックRGBで現像すると他社のカメラとは、かなり異なったヒストグラムになります。

さて、本題です。写真1と写真2のようにフレアは派手にでます。写真3のようなフレアは、正直、困ります。例えば、写真4のように編集すると非常に目立つのです。

とはいえ、写真5のように、普通の写真を撮影する限りでは、格段の不満のないレンズではあります。

 

 

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写真1 smc PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED AL[IF] SDM f22

 

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写真2 smc PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED AL[IF] SDM f10

 

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写真3 smc PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED AL[IF] SDM f9

 

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写真4 

 

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写真5 

 

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写真6 K5のベースカーブ