並木公園～つくば市とその周辺の風景写真案内（３５）

つくば市の並木地区にある公園です。

並木公園または並木近隣公園と呼ばれます。

この公園は、造園家がわかっています。作者は、伊藤邦衛で1974年にこの公園を造っているので、初期の作品になります。伊藤邦衛はこの他に、さくら交通公園の建物も設計しています。

地理院地図を見ると、この場所は、土浦他十五ケ町村用水の水を引いた水田であったようです。水田の用水を水源として、水田を池に変えています。

地形的には、構図調整池として機能させることも可能ですが、池の排水口は小さく、また、その下流の小河川も通水能力が小さいので、洪水調整池としての機能はありません。

つまり、この池は、農業用ため池でも、洪水調整池でもなく、純粋に公園のために設計された極めて贅沢な池です。

写真１に見るように、紅葉の時期はきれいです。

公園は、池を下流部として、上流部は、噴水と小河川、広場があります。

個人的には、この公園には、納得できないところがあります。

写真２は、池の上の東屋です。納得できないところは、東屋の手すりにあります。これは、スチール製です。

また、東屋自体もスチール感満載です。

一方、池の周りの手すりは、デザインでは、木製です。

このちぐはぐ感には堪えられない不調和があると思います。まるで、「工事中」と主張しているように見えます。

なお、この2種類の手すりには、不可思議な接続部分があります。

公式ページ

伊藤邦衛