地域振興のためのスマホ写真活用(8)

今回は、違った条件の撮影ということで、オートモードで、室内の暗所を撮影してみました。

画像は、いつものようにdarktableで表示した画面のハードコピーです。

室内の特性

 

サンプル1はスマホで、雛壇を撮影したものです。明暗のダイナミックレンジは、さほど大きくなく、その点では難しくないフレームと思われました。ただし、室内ですので、野外に比べれば全体に光量は少なくなっています。ダイナミックレンジは1.9EVで小さいです。

F2.0 1/50sec (4mm) ISO 640 +0.5EV -1.4EV

 

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サンプル1

 

 

サンプル1の拡大です。等倍にすると、がっかりするほど細部がつぶれています。

 

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サンプル1 等倍


 

 

サンプル2は同じ雛壇を2.3インチセンサーのニコンコンデジP310で撮影したものの等倍です。こちらも細部はつぶれていますが、まだ、かなり、ましと思います。前に銀杏を比較したP330は1.7インチでRAW対応、P310は2.3インチでRAW非対応でJpegのみになります。スマホのセンサーに近いのは、同じ2.3インチのP310になります。発売時期はスマホが2017年、P310は2012年なので、5年の開きがあります。ですから、スマホがP310に勝って当然とおもいます。

P310 F2.8 1/13sec (4mm) ISO400

 

 

 

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サンプル2

サンプル3は雛壇のある室内を撮影したものです。このフレームは明暗があるので、ダイナミックレンジはひろくなっていると思われます。全体を見ると、左側の障子の桟が消えていて、この部分は露出が過多と思われます。

F2.0 1/50sec (4mm) ISO640 +0.6EV -3.7EV

 

 

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サンプル3

 

 

サンプル3の雛壇の等倍です。かなり、つぶれています。

 

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サンプル3 等倍



 

 

まとめ

コンデジの代わりにスマホを使うという前提で、今回の連載記事を書いていますが、コンデジスマホに乗り換えるかは、もう少し検討してから決めたいと思います。少なくとも、今回の室内の比較では、同じ2.3インチセンサー同士の比較で、2012年発売のコンデジに比べ、2017年発売のスマホが優れているという結果にはなりませんでした。

追加

新国立劇場にいってきたので、そこでも暗所特性のテストをしてみました。開演まえの劇場の様子です。

 

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新国立劇場

 

一番くらいところが-3EV、明るいところが、0EVでダイナミックレンジは3EVした。

F2.0 (4mm)1/16sec ISO1250です。手振れがよく効いていると思います。撮影したうちの約半分はぶれていてダメでした。細部までくっきりとはいきませんが、この場合には、ひな人形のようなひどいつぶれは生じていませんでした。