RGBレベルモジュール
darktable3.0からは、従来のレベルモジュールに加え、RGBレベルモジュールが追加されています。
従来のレベルモジュールはLab空間のLチャンネルで、白、黒、グレーを設定していました。
これに対して、RGBレベルモジュールでは、
RGB連結レベル
RGB分離レベル
でレベル設定ができます。
REB分離レベルでは、R,G,B別々にレベル設定ができます。
これから予想されることは、RGBのレベルが、R,G,Bで大きく異なる場合には、RGBレベルモジュールは有効であろうということです。
RGB連結レベルは、Lチャンネルに似ていますが、色の情報が含まれているので、その点は異なります。
使用例
ここではレベルモジュールと、RGBレベルを比較してみます。
サンプル1(その1)は花の画像に、レベルモジュールを自動設定しました。
サンプル1(その1)は左が元の画像、右がレベルモジュールの自動設定です。
次に、RGBレベルモジュールをつかってみます。
次は、RGBレベルモジュールのサンプル1(その2)の設定例です。RGBの各バンドごとにレベルを自動で設定しました。
サンプル1(その2)は花の画像に、RGBレベルモジュールを自動設定しました。
サンプル1(その2)は左が元の画像、右がRGBレベルモジュールの自動設定です。
その1よりも、黄緑色かかった画像になっています。
サンプル2(その1)は別の花の画像に、レベルモジュールを自動設定しました。
サンプル2(その1)は左が元の画像、右がレベルモジュールの自動設定です。
サンプル2(その2)は花の画像に、RGBレベルモジュールを自動設定しました。
サンプル2(その2)は左が元の画像、右がRGBレベルモジュールの自動設定です。
やはり、その1よりも、黄緑色かかった画像になっています。
最後に、サンプル3として、レベルモジュールと、RGBレベルモジュールの結果を比較してみました。
サンプル3は左がレベルモジュールを使った加工、右がRGBレベルモジュールを使った加工です。
両方とも自動設定を使いました。
中央の上半分の花びらにある深い紺色は、レベルモジュールでは見えますが、RGBレベルモジュールでは消えています。一方、下半分の花びらにある深い紺色は、両方とも見えています。
まとめ
RGBレベルモジュールを使うと、レベルモジュールではできない表現ができます。
ただし、繰り返しになりますが、ここでは、2つのモジュールの差が出やすい画像を選んでいます。逆にいいますと、2つのモジュールの差がつかない画像も多いということです。
画像を選んで使うことがお勧めです。