ここでは、デフォルトパラメータで使ってみました。
サンプル1の処理の結果です。左が、処理前、右が、処理後になります。
今回の場合は、画像が明るくなり、解像感が増したように思われます。
ローパスフイルターの特徴のひとつは、ソフト化する場合にガウスぼかしを使っている点があげられます。
レンズによるボケの代替品として、一番簡単な方法は、ガウスぼかしを使う方法です。
そこで、ここでは、ガウスぼかしの効果を確認してみます。
サンプル2のパラメータは以下です。花の部分に、円形の描画マスクを設定し、ここだけは、ぼかしが効かないようにしてあります。
サンプル2の処理結果です。左が元の画像、右が、ローパスフィルターをかけた画像です。描画マスクが半円形に見えています。
比較のために、同じことをソフト化で処理してみます。
次が、ソフト化のサンプル3のパラメータです。
サンプル3の処理結果です。左が元の画像、右が、ソフト化をかけた画像です。ローパスフィルターによるガウスぼかしは、レンズのボケとは異なりますが、ソフト化よりは、ましといえましょう。
サンプル4の仕上げ。描画マスクでは、背後のぼけの部分と花の部分の間に隙間ができてしまいます。そこで、花の周りに円の描画マスクを設定し、その中で、黄色をパラメトリックマスクで指定してみました。こうすると、中央の花と背後にわけて、ボケを設定できます。
ガウスぼかしで、ぼかすことはできますが、原理的にレンズのボケとはことなります。
最近のカメラでは、フォーカス合成ができる機種もあります。フォーカス合成の時に、主題以外を、フォーカスがずれたままで、合成も可能と思います。この場合のボケは、原理的には、レンズのボケと同じになるので、より、自然なボケになるでしょう。