このフィルターについては、マニュアルにはほとんど記述がありません。
以下のページをみるとハイパスフィルターは一般にはUSMと同じようにエッジをくっきりさせるために使うようです。
http://iffles.com/2009/10/07/sharpening-unsharp-mask-vs-high-pass-filter/
以下のサンプル1のプリセットで、フィルターをかけます。
サンプル1の処理結果1です。色が飛んでしまうので、一瞬、びっくりします。
エッジを際立たせるためには、パラメータを変えて、ここで、輪郭がくっきりするところを探すようですが、これでも、十分と思いますので、このまま先に進みます。
ペインとソフトで、ハイパスフィルターを使うときには、フィルターでできたグレイの画像の上に、もとの、カラー画像をかさねます。つまり、2つのレイヤーの重ね合わせになります。
darktableでは、レイヤー合成に対応した機能は、ブレンドモードになります。
そこで、ブレンドモードを有効にします。ただし、ブレンドモードでは、レイヤーの重なりの上下関係がわかりにくくなります。とりあえず、操作して問題があれば、考えることにします。
画像を見ながら、透明度を変化させます。
サンプル1の処理結果2です。左が、処理前、右が、処理後になります。植物のところを見ると、エッジがよりくっきりしているように思われます。また、雲と空の境界もくっきりしています。
結果からすれば、USMがうまくいかない時には、試してみたい手法です。ただし、直感的には、わかりにくいところがあるので、慣れが必要かもしれません。
マニュアルには、モノクロームフィルターをかけて、スプリットトーンをかけて、そのあとで、ハイパスフィルターをかける例がのっています。この順番で、ハイパスフィルターをかけるといいことがあるのかしらと思い試してみました、結果を示しますが、解像度は上がりますが、前処理を増やすことで、特によいことはなさそうです。
左が、処理前、右が、ハイパスフィルターをかけたサンプル2の画像です。
というわけで、解像感をあげる以外のハイパスフィルターの使用法は、いまのところ見つかっていません。