猫理論の認知バイアス

猫理論を繰り返します。

 

 

計画経済であろうと市場経済であろうと、経済は資源を配分する手段にすぎず、政治制度とは何の関係もありません。

 

社会主義には計画があり、資本主義には市場があります。経済が生産性を向上させることができる限り、両方を実際に使用することができます。

 

問題を解決できる因果モデルに基づく対策でなければ価値はありません。

 

イデオロギー形而上学の議論は、経済発展の機会を失わせます。本当に役に立つのは、検証可能な因果モデルに基づく対策で、対策の有効性は、実戦を通じた検証でしか得られません。私たちは大胆に問題解決のための対策(仮説命題)を作成すべきであり、エビデンスに基づく検証前に、対策の是非の判断を出してはいけません。

 

 

外交で「イデオロギーより、経済が生産性を向上させることを優先」するのは、ペキンコンセンサスを呼ばれます。

 

政治体制で、ODAを区別しない判断です。

 

社会主義市場経済は、イデオロギーです。

 

読み手が、イデオロギーに洗脳されていると(科学の方法を理解できないと)、猫理論をイデオロギーとして解釈する認知バイアスが生じます。

 

中国経済は、30年で、GDPが50倍になりました。ジニ係数は悪化しますが、最貧層の所得は著しく向上しています。

 

ジニ係数は、経済の生産性を最大化しません。

 

経済の生産性を最大化すれば、再配分する原資の富が最大化します。

 

日本のように、経済規模が大きくならず、ジニ係数が悪化するケースは最悪です。

 

資本主義や民主主義が、経済発展を最大化させる訳ではありません。

 

鄧小平は天安門事件に介入しています。

 

猫理論の目的は、民主化ではありません。

 

猫理論の目的は、経済発展の最大化にすぎません。

 

簡単に言えば、猫理論とは、数学の最適化問題の解法を述べた理論であって、イデオロギーではありません。「数学の最適化問題の解法」は、資本主義でも、社会主義でも、同じ解になります。一般に、数学の問題は、与件の情報が完全な条件で解かれます。

 

与件の情報が不完全で、情報量が刻々と増加する場合には、正解は、時間経過とともに、変動します。猫理論が考えているのは、このような条件です。

 

この前提条件とイデオロギーは全く相容れません。時間経過とともに、変動するイデオロギーは見かけません。

 

なので、猫理論には、常に、イデオロギーの色を付けて、解釈される認知バイアスが働きます。




引用文献

 

Chinese Terminology: Black Cat White Cat 2018/11/28 By Zheng Chunying, Sun Zhifu

https://news.cgtn.com/news/3d3d414d7741544f30457a6333566d54/share_p.html