パナソニックにみるレンズの設計費用(10)20mmF1.7再考

20mmF1.7の続きです。

 

20mmF1.7で、サフィニアの写真がよく撮れたので、レファレンスとなるFE50mmF1.8とくらべてみました。カメラは、Kiss Mでアダプターをつけていますので、自動焦点は中央だけになります。

 

写真1と写真2が、FE50mmF1.8ですが、焦点があっていません。

 

写真1では、サフィニアの右に焦点があっています。

 

花の写真では色飽和と焦点のズレが発生しやすいです。

 

写真2では、「サフィニア」のラベルには焦点があっていますので、自動焦点が壊れている訳ではありません。

 

写真2は、同じアングルで5枚撮影した中で、一番焦点のあっている写真です。

 

50mmF1.8は、20mmF1.7より、被写界深度が浅くなります。

 

それは、頭では理解していますが、サフィニアの一番手前に焦点があって、後方にいくほどボケていく写真が撮れるつもりでいます。

 

しかし、写真1と写真2のように、失敗しています。

 

写真3は、前回掲載したものと同じ20mmF1.7でさつえいした写真です。

 

ピントは手前の花にあっていて、後方にいくと少しずつボケていきます。

 

パナソニックには、42.5mmF1.2のレンズもあります。

 

F1.2で撮影した場合を考えると、花の前面に焦点があり、後方に行けば急にボケると思われます。つまり、前景と後景に分かれた写真になるはずです。

これは、ポートレートのように前景(人物)と後景(背景)が、はっきり分かれた写真を作るには最適です。

 

20mmF1.7ではボケ量は減りますが、前景と後景がなだらかに変化していく写真になります。これは、狙っている表現が異なります。

 

それにしても、FE50mmF1.8での撮影に失敗するとは思いませんでした。

 

写真1

 

 

写真2

 

 

写真3