パナソニックにみるレンズの設計費用(2)

今回は、初期のMFTのレンズの改定を追いかけてみます。

 

パナソニックがMFTに進出した初期のレンズは、かなり設計費用をかけたと思われます。

 

前回取り上げた14-45㎜について、あるレビューは、フォーサーズの時には、最上位のレンズ交換式カメラには、ライカブランドのレンズをつけてきたので、MFTの最上位機種に、ライカブランドのレンズをつけてこなかったのは意外だと書いていました。

 

ある意味、14-45㎜は隠れライカブランドの性格があったと言えます。

 

そのライカブランドの15㎜は持っています。

 

MFTの単焦点レンズでは、ライカブランドのレンズでも、小さなサイズなので、今まで、ライカブランドレンズがあれば、より小さなレンズは、不要と考えていました。

 

しかし、パナソニックのMFTの初期のレンズは、設計費用を度外視しています。

 

また、レンズのコストもかかりすぎていた可能性があります。

 

初期のMFTのレンズの変遷は以下です。

 

LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 2009年 4月24日 195g

LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6  2011年 2月15日 165g

LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 II  2013年 3月 8日 110g *1

LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 2013年11月21日

 

LUMIX G 20mm/F1.7 2009年 9月18日

LUMIX G 20mm/F1.7 II 2013年 7月11日

 

LUMIX G 14mm/F2.5  2010年10月 8日

LUMIX G 14mm/F2.5 II 2014年10月23日

 

LUMIX G 42.5mm/F1.7 2015年 4月23日

 

LUMIX G 25mm/F1.7 2015年10月23日

 

*1

非球面レンズをこれまでの1枚から2枚に増やすことで、トータルのレンズ枚数を減らすなどして小型軽量化を実現した。画質は従来モデルとほぼ同等を維持している。

 

こうしてみると、2014年10月23日のLUMIX G 14mm/F2.5 II までは、レンズの改定が頻繁におこなわれていますが、それ以降の改定はありません。

 

改定の理由は、表向きは、小型化とデザインの変更です。初期のモデルは、グレイで、シルバーか黒の標準からはずれていました。

 

小型化では、基本は、写りが悪くなりますが、特殊レンズでそれを補う設計です。

 

LUMIX G 20mm/F1.7 II はメーカーは、デザインの変更だけといっていますが、レンズの評価サイトでは、スコアが若干落ちています。個体差があるので、真相は不明です。

 

LUMIX DMC-GF1K (2009年 9月18日)には、LUMIX G VARIO 14-45mm /F3.5-5.6 が、LUMIX DMC-GF1K (2009年 9月18日)には、LUMIX G 20mm /F1.7 がついていました。

 

2011年から2013年にかけて、小型化が進みますが、画質は犠牲になった気もします。

 

その反動でしょうか、2031年に出たGMシリーズが、LUMIX DMC-GM5(2014年11月13日)で打ち止めになってからは、大型化にすすんでいます。

 

この流れからすれば、フルサイズのLUMIX DC-S1(2019年3月23日)も当然と思われます。

 

シグマのフルサイズのレンズが、MFTのOM1のプロレンズ、パナソニックのライカレンズと同じ価格帯になってきました。

 

MFTは小型であることに意義があるので、大型化、高価格化して結果、残れなくなくなったのはやむを得ない気がします。

 

逆に言えば、パナソニックのMFTの初期の銘レンズの改定ができなくなった当たりに、問題点が集約しているとかんがえます。

 

パナソニックのフルサイズ(Lマウント)は、競争相手が多いので、MFTの時のような独走はできません。ソニーもレンズは、サイドパーティ頼みです。

 

Lマウントには、シグマが入っているので、シグマが、ゲームチェンジャーなのかも知れません。