アドビ・ストックの売れる写真の説明を読んでから、何を撮影しても、既に、類似の写真が多数あるので、駄作にすぎないような気がして、撮影意欲が低下してしまいました。
既に、建物が壊されてしまって、現在では撮影不可能な写真のような場合であれば、過去に撮影した写真には存在価値はあります。一方、今でも同じような写真が撮影できるのであれば、あまり、価値はありません。
有名な例に、新潟で、絶滅前に、トキの写真を撮影したフィルムがあります。このフィルムは、後では撮影できないので大きなビジネスになりました。もっとも、最近では、繁殖させて、放鳥していますので、類似の写真が撮影可能になり、古いトキの写真の価値は激減したと思われます。
フレーム全面にホタルが飛翔しているようなホタルの写真は、年間で、数時間しかシャッターチャンスがありませんので、撮影スポットの近くに住んでいなければ、基本的に撮影は不可能です。
こう考えると自分の立ち位置を考えた写真のお題(テーマ、切り口)が、大切と思われます。
アドビ・ストックが言うように、他の人と同じテーマであれば、駄作になってしまいます。
カメラのパンフレットにのっているような写真をとっても始まりません。
さて、最近の筆者のテーマに、「犬の動物園」があります。
犬は、動物園に入れません。したがって、犬が動物園で撮った写真はあり得ません。
牧場や、小さな檻であれば、犬が入れるところがあります。
土浦市の亀城公園では、猿と狸の檻がありますが、犬は、檻の前に行くことができます。とはいえ、金網越しでは、良い写真を撮ることは難しいです。ボケを使って金網を消すことができますが、この方法では、檻の前の犬と檻の中の猿に同時に焦点を合わせることはできません。
生成AIのように、合成画像は自由度が高いので、写真を、無理に1枚の画像で完結させる必要はないと割り切るべきかもしれません。
代替法は、犬が動物のオブジェと並んでいる写真を撮る方法です。
縫いぐるみでもよいのですが、購入していない店頭の縫いぐるみと犬の写真には、著作権上の問題が生じる可能性があります。一方、非売品であれば構わない気もします。
写真1は、園芸店の入り口にあるオブジェです。
犬の動物園が、オブジェと犬の写真であれば、オブジェは、写真1のようにリアルな動物を反映している必要はありません。
この前で、犬と撮影してもよい訳です。
とはいえ、そこには、認知バイアスがあり、そのことに気づくまで時間がかかりました。
写真1を見て、動物園を連想できるようになるには、トレーニングが必要です。