旧つくば市役所桜庁舎の解体
旧つくば市役所桜庁舎は、長い間閉鎖されたままになっていましたが、写真1にあるように、2022/07/02から2023/03/15の工期で解体が始まりました。
8月末は、足場を組みたてている最中です。
つくば市役所桜庁舎は、内藤彰の設計です。
内藤彰は隣接するつくば市桜総合体育館も設計していますが、こちらは現役です。
内藤彰は、1968年に、かすみがうら市立志筑小学校も設計しています。 ここには、樹齢300年とも言われる幹の太さが 5 mある楠の木があり、楠のある中庭中心のプランでした。 志筑小学校は2011年9月1日に丘の上の新校舎に移転しています。 現在は、旧志筑小学校校舎は取りこわされて、楠の木だけが残っています。
つくば市役所桜庁舎を建設した時代は、石油ショックのあとで、高度経済成長が落ち着いて、緩やかな経済成長をしていた時期です。
バブルの頃の金余りではありませんので、耐久性に問題があったのかもしれません。
ただし、こうして、つくば市内の建築を眺めていくと見て行きたくなるような建築はありません。 また、その意匠をくんで、100年以上残し続けたいと市民が思っているような建築もありません。
たとえば、エッフェル塔は、パリのランドマークであり、フランス人は、エッフェル塔のないパリはイメージできないと思っているでしょう。 セーヌ川も、ノートルダムも同じです。
つくば市内には、このレベルのランドマークはありません。
東京も、東京タワーを否定して、スカイツリーを立てています。
100年後に、見ても、それなりの関心と感動があるランドマークを作ることは容易でないことがわかります。
旧つくば市役所桜庁舎~つくば市とその周辺の風景写真案内(187) 2020/10/06 https://computer-philosopher.hatenablog.com/entry/2020/10/06/000000