Kiss M/M2で花を撮る(8)

9)花を選ぶ

「花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき」は、林芙美子が好んだ言葉のようです。

 

花は、毎日変化しますので、花の撮影では、いつの花を撮影するかが、常に問題になります。

 

今回は、コスモスを例に取り上げます。

 

写真1が、対象のコスモスです。

 

写真2は、開花して間もないコスモスの花です。花粉も落ちていて、この花は、撮影の時期としては、申し分ないと思われます。

 

しかし、右下に古い花が入ってしまったので、その点で失格です。

 

写真3には、3つの花が入っています。

 

説明のために、写真4の番号を使います。

 

3の花は、花びらに白い点が浮かんでいて、既に盛りを過ぎていますので、対象外にすべきです。

 

1と2の花は、一見すると同じように見えます。しかし、よく見ると中央の黄色部分に出来ている種が、1の方が大きくなっています。つまり、2の花の方が新しく、花びらの色落ちも少なくなっています。

 

このように良い花を探すことが大切です。

 

この作業は、かなり集中力を要します。

 

注意力が続くのは、30分くらいが限度なので、休みをとりながら撮影することになります。

 

 

写真1

 

写真2

 

写真3

 

写真4