2回目の今回は、vignettingベグネッティングを中心に、セピア色の写真を加工してみます。
写真1が、lut 3Dでセピア色にしたサンプル写真です。
写真1は、セピアですが、古い写真に比べると、最近の写真は写りが良すぎてリアルです。特に、目立った黒つぶれがないので、古い感じはしません。
写真2では、vignetting’(口径食)を起動しています。口径食は、レンズの周辺におきますので、デフォルトでは、中央に円の中心がきますが、ここでは、左下の犬を中心にしたいので、円の中心をずらします。
写真3では、口径の周辺のブライトネスを落としています。円の中心が、フレームの中心に来ないのは、不自然ですが、トリミングすれば、あり得ますので、ここでは、その点は問題にしません。
フェザーの部分の調整は、マウスのホイールを使うより、スライダーを使った方が、快適でした。
写真4は、grain(粒子)をつかって、画像に粒子状のノイズをのせています。
写真5は、soften(ソフト化)フィルターを周辺に使うために、マスクを設定しています。
写真6は、周辺をソフト化しています。なお、周辺のブライトネスは、写真3よりあげています。
以上で、ノスタルジックな写真が1枚できあがりです。
次に、セピア、または、モノクロで、一部で色を残す方法にチャレンジしてみます。
写真7では、写真5でつくったマスクを呼び出しています。既に、作成したマスクを呼び出すには、写真9のように、draw maskの下の列の右端の矢印のピッカーを使います。
写真10は、マスクを小さくしています。黒板のカラーはなくなりましたが、カラーを残した犬の顔が、白と黒なので、カラーを残した効果がありません。
写真11は、別のサンプルです。今度は、洋服の黄色を残してみます。パラメトリックフィルターを使ってみます。
写真12が、洋服の色残し+セピアです。あまり、パットしません。
写真13で、lut Dのセピアをモノクロフィルムに入れ替えています。
写真12よりは、ましです。しかし、パラメトリックフィルターを使ったため、リードの青色が残っています。また、洋服のしわの部分が変色しています。
写真14では、描画+パラメトリックフィルターに、切り替えています。こちらの方が良い出来です。
色の残しは、カラーの部分に集中して、彩度の低い部分をモノクロにすることで、すっきりした画像に変換できます。この編集方針は、カラーの色調整でも使えると思われます。
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