ノスタルジック・セピアの研究(3)

今回は、部分カラーの使い方の応用を確認しておきます。

主役の部分がカラーなら、それ以外の部分をモノクロにすると、カラーが引き立つというのが、前回のまとめです。それなら、効果は、モノクロに限らないだろうという点が、今回のテーマです。

写真1は、前回の最後の写真に準じます。木の幹をモノクロにしています。前回は、犬の顔もモノクロでしたが、今回は、カラーを残しています。

写真2は、黄色を目立たせるのであれば、黒より、紫がよいだろうと、紫色にしてみました。

あまり、ぱっとしません。これは、主題の犬の顔が、カラーが少ないためと思われます。

写真3は、女性の顔です。この写真では、顔の背景は赤色です。そのほかの背景は黒で、肌色が目立ちます。赤が背景の部分には、顔が赤目にみえます。これは、健康的でよいのですが、色白にはなりません。

写真4は、赤い背景を紫に変えています。写真3に比べると、肌が少し白く感じられるはずです。

さて、ここまでのサンプルは、ペットでした。次に、風景写真をセピアにしてみます。

写真5は、lut3Dでフジフィルムのセピアを読み込んでいます。

サチュレーションを少し上げています。

写真6は、写真5に露光を落として、トーンイコライザーで、建物の部分の露光を上げて(戻して)います。

雲がきれいに見えます。セピアの露光も、モノクロと同じように、ヒストグラムで見ると小さめがよいことがあります。

写真7は、カラーバランスRGBで、色関係のスライダーを左にふっています。カラー写真では、これらのスライダーは右に振ることが多いですが、セピアでは、左にふってもよい効果があらわれます。

写真8は、RBBカーブを編集するとよいという書き込みを見たので、確かめてみました。

左下の原点をずらしています。確かにそれらしい感じがします。

写真9は、カラーコレクションで、微調整をしています。これも、使えると思います。

 

写真10は、全く別の処理です。写真をモノクロに変換したあと、カラーコレクションを使っています。これは、カラーライズと同じように、うまくいきませんでした。

ここまで、lut 3Dで、フジフィルムのセピアのパラメータを使ってきました。

lut 3D標準パラメータは、Haldclut(Raw Tharapie)です。Haldclutには、セピアはないのでしょうか。

次回は、その点を説明します。

 

 

f:id:computer_philosopher:20210919232425j:plain

写真1

 

f:id:computer_philosopher:20210919232439j:plain

写真2

 

f:id:computer_philosopher:20210919232454j:plain

写真3

 

f:id:computer_philosopher:20210919232508j:plain

写真4

 

f:id:computer_philosopher:20210919232526j:plain

写真5

 

f:id:computer_philosopher:20210919233135j:plain

写真6

 

 

f:id:computer_philosopher:20210919233210j:plain

写真7

 

f:id:computer_philosopher:20210919233318j:plain

写真8

 

f:id:computer_philosopher:20210919233345j:plain

写真9

 

f:id:computer_philosopher:20210919233405j:plain

写真10

 

前の記事

ノスタルジック・セピアの研究(2) 2021/09/19

次の記事

ノスタルジック・セピアの研究(4) 2021/09/21