今回は、部分カラーの使い方の応用を確認しておきます。
主役の部分がカラーなら、それ以外の部分をモノクロにすると、カラーが引き立つというのが、前回のまとめです。それなら、効果は、モノクロに限らないだろうという点が、今回のテーマです。
写真1は、前回の最後の写真に準じます。木の幹をモノクロにしています。前回は、犬の顔もモノクロでしたが、今回は、カラーを残しています。
写真2は、黄色を目立たせるのであれば、黒より、紫がよいだろうと、紫色にしてみました。
あまり、ぱっとしません。これは、主題の犬の顔が、カラーが少ないためと思われます。
写真3は、女性の顔です。この写真では、顔の背景は赤色です。そのほかの背景は黒で、肌色が目立ちます。赤が背景の部分には、顔が赤目にみえます。これは、健康的でよいのですが、色白にはなりません。
写真4は、赤い背景を紫に変えています。写真3に比べると、肌が少し白く感じられるはずです。
さて、ここまでのサンプルは、ペットでした。次に、風景写真をセピアにしてみます。
写真5は、lut3Dでフジフィルムのセピアを読み込んでいます。
サチュレーションを少し上げています。
写真6は、写真5に露光を落として、トーンイコライザーで、建物の部分の露光を上げて(戻して)います。
雲がきれいに見えます。セピアの露光も、モノクロと同じように、ヒストグラムで見ると小さめがよいことがあります。
写真7は、カラーバランスRGBで、色関係のスライダーを左にふっています。カラー写真では、これらのスライダーは右に振ることが多いですが、セピアでは、左にふってもよい効果があらわれます。
写真8は、RBBカーブを編集するとよいという書き込みを見たので、確かめてみました。
左下の原点をずらしています。確かにそれらしい感じがします。
写真9は、カラーコレクションで、微調整をしています。これも、使えると思います。
写真10は、全く別の処理です。写真をモノクロに変換したあと、カラーコレクションを使っています。これは、カラーライズと同じように、うまくいきませんでした。
ここまで、lut 3Dで、フジフィルムのセピアのパラメータを使ってきました。
lut 3D標準パラメータは、Haldclut(Raw Tharapie)です。Haldclutには、セピアはないのでしょうか。
次回は、その点を説明します。
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