学園の森義務教育学校は、 2018年(平成30年)4月1日に、設立されました。2018年2月竣工で、設計は、坂倉建築研究所、施工は、関東建設工業です。
写真は、2回撮影しています。1回目は、夕方でひどい逆光だったので、再度撮り直しました。2度目の撮影自体は、建物サイズが大きすぎて、普通の広角レンズでは、1枚に全体が収まらなかった点を除けば、大きな問題はありません。
しかし、新設校にもかかわらず、問題満載のようなので、紹介の仕方に迷いがでて、少しの間、写真を寝かしていました。
この学校は、春日学園義務教育学校からの分離校です。春日学園は、分離前のピークには、63教室、生徒数約2050人という巨大校になっています。春日学園は、学園の森義務教育学校の分離により、小さくなりました。
一方、学園の森義務教育学校は、開校から1年半たった2019年10月には、教室が不足することが明らかになり、新たに、2023年に、分離校として、研究学園小・中学校を新設するとともに、それまでのつなぎとして、2020年2月までに、保有教室を48から74に変更する増築工事を完了しています。学園の森義務教育学校は、分離校が開校する前年の2020年に規模が最大になり、74教室に生徒約2600人が通うと推定されています。
学校自体のデザインは、48教室で考えれば、悪くないのでしょう。2019年3月の文部科学省の学校施設の在り方に関する調査研究協力者会議では、理想的な学校施設の例として取り上げられています。調査時点では、48教室だったと思われますが、実際は、74教室になっていますから、「理想的な学校施設の例」ではないと思います。
開校から2年もたたないで、学校がパンクしています。それも初めての事例ではなく、学園の森義務教育学校が分離した春日学園義務教育学校の失敗が繰り返されています。
つくば市は、建設当時から、都市計画の実験場でした。ですから、40年にわたって、都市計画のノウハウが蓄積されているはずです。それを考えると、研究学園地区の都市計画には、致命的な欠陥があったのではないかと不安になります。
写真1は、案内板です。
1:校舎。2:アリーナ。3:プール。4:イベント広場、5:そとの教室。6:学習の庭。7:サブグラウンド。8:テニスコート。9:グラウンド。10:野球場。11:児童クラブ。P:駐車場
11は、児童クラブです。これば、あとで紹介しましょう。児童クラブの建物は2つあります。おそらく、学校の教室を増設した時に、児童クラブの教室も、足りなくなり、増設したと思われます。
写真2は、学園広場公園から見た、学園の森義務教育学校です。学園広場公園は、以下で紹介しています。
2021/08/04
写真3は、校庭側から見た、学園の森義務教育学校です。
写真5は、西門です。外来用の駐車場に近いので、実質的な正門と思われます。
写真5は、アリーナと校舎の間の部分です。
写真6は、スクールバスと校舎です。右の校舎は、案内板では、サブグラウンドのある場所なので、増設した仮設教室と思われます。2022年までは、使うのですから、案内板を訂正すべきです。
https://www.city.tsukuba.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/008/435/201910.pdf
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TX沿線に3校新設急務 児童・生徒数増でつくば市 過大規模校に懸念の声 2019/05/30 newsつくば
https://newstsukuba.jp/15393/30/05/
これからの小・中学校施設の在り方について
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学校施設の在り方に関する調査研究協力者会議 H31.3 文部科学省
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2018/02/15 研究学園の生活
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2018/02/18 研究学園の生活
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2018/02/19 研究学園の生活
https://www.city.tsukuba.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/001/194/H29.10.teireikai.pdf
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学校建設2件を公告 研究学園小中と香取台小 来月10日までJV受付(つくば市) 日刊建設新聞 2021/04/08
http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=27433
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