ズームレンズの怖さ

カメラのことを煩わしく思う人もいますので、風景写真の記事には、カメラのことは、書かないで、darktableのシリーズに書くことにします。今回は、福岡堰の撮影の覚え書です。

福岡堰は、カメラマンが多いです。最近の観光地は、スマホに圧倒されていますが、福岡堰に限れば、30分ほどの間に30人以上のカメラマンに出会いました。撮影時間は、朝の8時頃です。1日であれば、300人は超える数のカメラマンが来ているのではないでしょうか。三脚を持っている人も多いです。一番多いカメラはキャノンのフルサイズで、判で押したように、ズームレンズを付けていました。次が、望遠レンズを付けている人で、1割くらいです。固定焦点レンズを付けているらしい人は見受けませんでした。固定焦点レンズをm4/3のPL-6につけて、サブカメラにしているのですが、オリンパスペンというか、もっと、簡単に言えば、色の黒くないカメラを持っている人には、出会いませんでした。

橋の上で、カメラマンらしい人が、スマホで電話している話が、小耳に入ってきました。なんでも、早朝にカメラマンにあったそうです。そのカメラマンは朝もやの中の写真が専門で、4時半に、福岡堰にきて撮影したそうです。電話している時には、既に、福岡堰を離れて、筑波山に向かっているといっていました。筑波山には、サクラはないので、恐らく、北条大池のことと思われます。朝もやは、ゴールデンタイムですが、プロは、そこを狙わないと、食べていけないのでしょう。

さて、覚え書きは、写真1のことです。周囲がけられているのは、フードがずれていたためです。しかし、これは、トリミングすればよいので、問題は、画角のことです。写真1は、橋の上から、サーフボードのような船にのった人とサクラを撮影したものです。船にのった人は、撮影地点の橋の下を通過して、上流に向かっていきましした。このような場合、ベストアングルはわからないので、多めに撮影するしか手がありません。ズームレンズですと、写真1のように、船が小さくなると、ズームしたくなり、ズームして写真を撮ります。ズームすれば、船は大きく写りますが、フレームに入るサクラも一部になってしまいます。つまり、船が遠ざかるにつれて、順次、ズームしていくと、船は大きく写りますが、サクラは順次かけてしまいます。撮影後、写真を並べてみました。ズームレンズで撮った写真は、写真1のように、船が小さく写っている写真と、それでは、船が良く見えないということで、ズームした船が大きい写真しかなく、船が中間のサイズの写真がないことに唖然としました。結局、中間サイズの写真は、換算30mmの固定焦点レンズを使ったサブカメラのPL-6の写真に見つかり、事なきを得ました。風景写真のブログではそれをつかっています。 固定焦点レンズであれば、橋の上から船が遠ざかる写真を順次撮影していけば、船のサイズは順次小さくなっていきます。後で、トリミングで、船のサイズのバランスを考えればよいので、このような事故はおこりません。ズームレンズで、よく考えずにズームすることは事故の原因になります。

写真2は、最近のdarktableによるサクラの編集の問題です。従来は、右のように、ヘイズ補正などをかけて、細部がくっきりした写真に仕上げていたのですが、最近は、左のように、サクラの花の柔らかさを残す方向に編集方針を変えています。全般に、以前よりは、硬い感じの写真が好みでなくなってきています。

 

 

 

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写真1 福岡堰

 

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写真2 福岡堰