桜の撮影(4)80mmの壁(1)

福岡堰に桜の撮影にいったときに、カメラマンのカメラをみてたら、明かに望遠ズームレンズを使っている人が、2割くらいました。

梅の花の撮影で試したように、80mmの画角であれば、十分な丸ボケを得ることができます。

つまり、80㎜より望遠を使う理由はよくわかりません。

写真1と写真2は、APS-Cのカメラで、16-80㎜F2.8-4.0のレンズを使っています。望遠端の80mmで、F4.0 で撮影しています。

最大でも、このサイズにしか写りませんので、より望遠を使うメリットがあります。

写真3は、この公園の桜の木を示しています。

赤いペンで書き込みをした部分が、一番低い位置にある桜の花で、地面から2mくらいの高さにあります。

つまり、80㎜で、桜の花のサイズが小さくなる理由は、花が、高い位置についているためです。

福岡堰の場合には、桜の花は、1m以下の高さにもありますので、花を大きく撮影するために、望遠レンズを使う必要はありませんので、80mm(換算120mm)で十分と思われます。

写真4は、レンズの比較で、共に、換算24㎜で、左のAPS-Cが F8.0、右のm4/3が、F4.0で撮影しています。

写真5と写真6は、m4/3の12-100mmF4.0のレンズを持ち出して、100mmF4.0(換算200mm)で撮影しています。

写真1と写真2よりは、花が大きく写りますが、劇的に大きくはありません。

また、写真5と写真6では、丸ボケをねらったのですが、花が影になって、綺麗に写りません。

丸ボケで花が影にならないようにするには、レンズを水平に構えることが基本になります。

そうなると、換算80㎜の望遠の画角があれば、十分と思われます。

結局、80mmを越える望遠レンズが効果がある場合は、想定できませんでした。

なお、写真1と写真2で見る桜の花のクラスターと写真5と写真6で見る桜の花のクラスターの形は随分異なります。

花のクラスターに注目して撮影すべきと思われます。

写真1 80mm F4.0 1/500sec ISO100 ASP-C

写真2 80mm F4.0 1/400sec ISO100 ASP-C

写真5 100mm F4.0 1/2500sec ISO200 m4/3

写真6 80mm F4.0 1/1000sec ISO100 m4/3

f:id:computer_philosopher:20220405225234j:plain
写真1

f:id:computer_philosopher:20220405225329j:plain
写真2

f:id:computer_philosopher:20220405225523j:plain
写真3

f:id:computer_philosopher:20220405230849j:plain
写真4

f:id:computer_philosopher:20220405231008j:plain
写真5

f:id:computer_philosopher:20220405231059j:plain
写真6