福岡堰に桜の撮影にいったときに、カメラマンのカメラをみてたら、明かに望遠ズームレンズを使っている人が、2割くらいました。
梅の花の撮影で試したように、80mmの画角であれば、十分な丸ボケを得ることができます。
つまり、80㎜より望遠を使う理由はよくわかりません。
写真1と写真2は、APS-Cのカメラで、16-80㎜F2.8-4.0のレンズを使っています。望遠端の80mmで、F4.0 で撮影しています。
最大でも、このサイズにしか写りませんので、より望遠を使うメリットがあります。
写真3は、この公園の桜の木を示しています。
赤いペンで書き込みをした部分が、一番低い位置にある桜の花で、地面から2mくらいの高さにあります。
つまり、80㎜で、桜の花のサイズが小さくなる理由は、花が、高い位置についているためです。
福岡堰の場合には、桜の花は、1m以下の高さにもありますので、花を大きく撮影するために、望遠レンズを使う必要はありませんので、80mm(換算120mm)で十分と思われます。
写真4は、レンズの比較で、共に、換算24㎜で、左のAPS-Cが F8.0、右のm4/3が、F4.0で撮影しています。
写真5と写真6は、m4/3の12-100mmF4.0のレンズを持ち出して、100mmF4.0(換算200mm)で撮影しています。
写真1と写真2よりは、花が大きく写りますが、劇的に大きくはありません。
また、写真5と写真6では、丸ボケをねらったのですが、花が影になって、綺麗に写りません。
丸ボケで花が影にならないようにするには、レンズを水平に構えることが基本になります。
そうなると、換算80㎜の望遠の画角があれば、十分と思われます。
結局、80mmを越える望遠レンズが効果がある場合は、想定できませんでした。
なお、写真1と写真2で見る桜の花のクラスターと写真5と写真6で見る桜の花のクラスターの形は随分異なります。
花のクラスターに注目して撮影すべきと思われます。
写真1 80mm F4.0 1/500sec ISO100 ASP-C
写真2 80mm F4.0 1/400sec ISO100 ASP-C
写真5 100mm F4.0 1/2500sec ISO200 m4/3
写真6 80mm F4.0 1/1000sec ISO100 m4/3