ブランケット撮影のHDR編集(4)
ブランケット撮影のHDR合成の比較を覚書として残しておきます。
RAWからHDRーDNGを作る方法の次の2種類の比較です。
以下では、おかしなところもあるので、部分的には、不適切な使い方をしている可能性があります。
問題点が、見つかったら、その時点で、修正記事を載せることにして、とりあえず、現状を報告します。
テストした画像は、ブランケット撮影で、0.7EV違いの7枚連続撮影したものです。オリンパスのカメラはPL-6です。
darktableのcreateHDRを使う
写真1は、darktableのcreateHDRをつかって、HDR-DNG画像作成して、読み込んだものです。ホワイトバランスが、おかしくなっています。読み込んだときのホワイトバランスは、写真2です。これは、camera referenceですが、camera settingにしても、ほとんどかわりません。
写真3は、ピッカーを使って、ホワイトバランスをとったものです。ある程度まともになっています。あとは、マニュルで微調整するしかありません。
写真4は、仕上げの画像です。写真1の画像のダイナミックレンジは、12.4EV(-7.4 から+5.0)ですが、写真4のダイナミックレンジは、16.9EV(-11.1から+5.8)になっています。このdynamic range mappingのダイナミックレンジは、フィルミックRGBのsceneタブを調整すると変化します。HDR-DNGファイルから、より多くの情報を取り出すには、通常よりも、ダイナミックレンジが大きくなるように調整した方がよさそうです。
HDRMergeを使って、HDR-DNGを作成
写真5は、HDRMergeを使って、HDR-DNGを作成している例です。このパラメータはデフォルトで、調整していません。HDRMergeを使って、作成したHDR-DNGは、読み込んだままでも、ホワイトバランスの異常がおこりません。
写真6は、HDRMergeを使って作成したHDR-DNGの仕上げの画像です。ダイナミックレンジは、16.1EV(-10.4 から+5.7)です。この写真のヒストグラムは、写真4のヒストグラムによく似ています。
写真4と写真6を比べた感じでは、Enfuseブレンドは劇的に効果があるとまでは言えませんでした。
どちらも、HDRにした結果、ダイナミックレンジが拡大した効果は出ていると思います。
Enfuseブレンドは、元のシーンのダイナミックレンジが更に大きくないと、差が出にくいのかもしれません。