darktableとHDRについて(6)

ブランケット撮影のHDR編集(3)

今回は、Enfuseの説明をします。

Enfuseは、 Andrew Mihal によって、作成されたブレンド合成ソフトです。このソフトは、コマンドラインで動作します。そのままでは、使いにくいので、GUIを通じて使います。

GUIには、EnfuseGUI、PTAssembler、hugin、HDR Mergeがあります。

このほかに、dakrtableから、LUAC言語インタプリタスクリプト)言語を呼び出して使う方法もあります。ただし、この方法は、Linuxでしか使えませんでした。この点を改良して、wiodnwsとMacOSで動作するパッチを当てたバージョンもあります。ただし、HPのdarktableは最新バージョンではないので、動作確認をする必要があります。

さらに、Lightroomから使えるように、Lightroomのアドインに移植したバージョンもあります。

ここでは、EnfuseGUIとHDRMergeを紹介します。

写真1は、EnfuseGUIです。ブレンド合成をするファイルを並べて、パラメータを調整します。この手順は、GUIソフトに共通しています。EnfuseGUIは、JpegまたはTIFFファイルしか受け付けません。RAWはつかえません。ブレンド合成には時間がかかるので、ファイルをセットして、パラメータをセットしたら、Enfuse It!ボタンを押して計算が終わるのを待ちます。終了したら、Previewボタンを押すと、写真2が現れます。

実は、ここでつまずいています。保存ができませんでした。ここでは、画面のハードコピーを載せています。

写真3は、HDRMergeの処理結果です。このソフトも、写真1と同じように、ブレンドに使用するファイルを指定して、パラメータをセットして、保存ボタンを押すだけです。このソフトは、RAWファイルに対応しています。そして、書きだすファイルは、HDR-DNGファイルです。このファイルをdarktableで読み込んで、現像します。手間はかかりますが、自由度は、このソフトが一番大きいのではないでしょうか。

 

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写真1 EnfuseGUI

 

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写真2 EnfuseGUI

 

 

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写真3 HDRMerge=>darktable