ブランケット撮影のHDR編集(3)
今回は、Enfuseの説明をします。
Enfuseは、 Andrew Mihal によって、作成されたブレンド合成ソフトです。このソフトは、コマンドラインで動作します。そのままでは、使いにくいので、GUIを通じて使います。
GUIには、EnfuseGUI、PTAssembler、hugin、HDR Mergeがあります。
このほかに、dakrtableから、LUA(C言語インタプリタースクリプト)言語を呼び出して使う方法もあります。ただし、この方法は、Linuxでしか使えませんでした。この点を改良して、wiodnwsとMacOSで動作するパッチを当てたバージョンもあります。ただし、HPのdarktableは最新バージョンではないので、動作確認をする必要があります。
さらに、Lightroomから使えるように、Lightroomのアドインに移植したバージョンもあります。
ここでは、EnfuseGUIとHDRMergeを紹介します。
写真1は、EnfuseGUIです。ブレンド合成をするファイルを並べて、パラメータを調整します。この手順は、GUIソフトに共通しています。EnfuseGUIは、JpegまたはTIFFファイルしか受け付けません。RAWはつかえません。ブレンド合成には時間がかかるので、ファイルをセットして、パラメータをセットしたら、Enfuse It!ボタンを押して計算が終わるのを待ちます。終了したら、Previewボタンを押すと、写真2が現れます。
写真3は、HDRMergeの処理結果です。このソフトも、写真1と同じように、ブレンドに使用するファイルを指定して、パラメータをセットして、保存ボタンを押すだけです。このソフトは、RAWファイルに対応しています。そして、書きだすファイルは、HDR-DNGファイルです。このファイルをdarktableで読み込んで、現像します。手間はかかりますが、自由度は、このソフトが一番大きいのではないでしょうか。