darktableとHDRについて(5)

ブランケット撮影のHDR編集(2)

今回から、「2.複数ファイル=>Jpegファイルにブレンド合成」の部分を説明します。

今回は、フリーのLuminance HDRを使ってみました。つまり、darktableを使わない編集になります。

なお、Luminance HDRは、使えないというWEBの記事も多くあります。ブレンド合成の標準アルゴリズムは、Enfuseです。Luminance HDRブレンド合成アルゴリズムは、PFScalibrationに依存していて、Enfuseは採用されていないようです。アルゴリズムの問題を度外視して、使える、使えないというのは、フェアではありません。Enfuseについては、次回に述べます。

なお、HDR編集ソフトは、対応している画像フォーマットがまちまちなので、注意が必要です。RAWが通れば、ベストですが、キャノンのCR3などは難しいと思われます。この場合には、DNGまたは、TIFに変換します。

写真1は、Luminance HDRを立ち上げて、露光が2EV異なる3枚の画像を読み込んでいます。ファイルはオリンパスのカメラのRAWファイルですが、問題なく、読み込めています。

読み込んだら、「NEXT」を選択します。

写真2は、写真1の次の画面です。WEBを見ると、「Finish」ボタンを押せば、画像の保存モードになると書かれています。しかし、写真2のどこにも、「Finish」ボタンは見当たりません。実は、「Show HDR Preview」のチェックをはずすと、「Finish」ボタンが現れます。この問題の解決に2日もかかってしまいました。

写真3は、「fattal」のブレンド合成の結果です。

写真4は、「mantuik08」のブレンド合成の結果です。

写真3と写真4は、どちらも、あまり見栄えがよくありません。実は、この画像は、後で述べるEnfuseを使っても、見栄えが良くならなかったので、Luminance HDRだけの問題ではないようです。

 

  • Luminance HDR

http://qtpfsgui.sourceforge.net/

  • PFScalibration

http://resources.mpi-inf.mpg.de/hdr/calibration/pfs.html

https://wiki.panotools.org/Enfuse

 

 

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写真1 Luminance HDR

 

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写真2 Luminance HDR

 

 

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写真3 Luminance HDR(fattal)

 

 

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写真4 Luminance HDR(mantuik08)