手代木フィールドハウス~つくば市とその周辺の風景写真案内(121)

手代木フィールドハウス

手代木フィードハウスは手代木公園の中にある管理棟+卓球場の建物です。

設計は、納賀雄嗣(のうが ゆうじ)で、1981年竣工で、納賀の代表作では最も古い建築です。

Wikiによれば、納賀雄嗣は、「木の質感と暖かみを活かしたヘビー・ティンバー工法、集成材工法、2×4工法を特徴とする。」そうです。この手代木フィールドハウスも、ヘビー・ティンバー工法(重木構造工法、ポスト&ビーム工法)を特徴としています。1981年頃の日本国内は、コンクリート建築が主流で、大規模な木造建築は皆無であったといわれています。納賀はイエール大学を卒業後、英国と米国で建築関係の仕事につき、1975年に帰国して日本国内で設計事務所を立ち上げます。それから、日本では、使われていなかった、米国流の木造建築の技法を使って、日本国内で大規模な木造建築の設計を始めます。手代木フィールドハウスは、その最初の頃の代表作です。手代木フィールドハウスはその点では、日本の建築史の一つのマイル・ストーンになっているようです。

 

写真1の右側は吹き抜けになっていて、休息所の位置づけです。左側が管理事務所と卓球場(格子窓の部分)です。

写真2に、休息所の部分が見えます。屋根の方をみるとヘビー・ティンバー工法の特徴である集積木材や、固定金具が見られます。デザインはベンチの配置にも現れています。ここでは、縦横の線に対して、45度で斜めの線を入れることが基本デザインになっています。

写真2の正面の壁面の日向と日陰の境も45度の線になっていますが、これも設計されているのでしょうか。太陽は移動するので、たまたま45度になっただけだと思うのですが。

f:id:computer_philosopher:20200730185429j:plain

写真1 手代木フィールドハウス

 

 

 

f:id:computer_philosopher:20200730185506j:plain

写真2 手代木フィールドハウス

 

納賀雄嗣 wiki

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%8D%E8%B3%80%E9%9B%84%E5%97%A3