時の公園をから、北に向かって、ペデストリアンデッキを歩くと、吾妻公園にでます。
なお、つくば市内にある地名で、吾妻は「あずま」と読み、東は、「ひがし」と読みます。東という地名は、旧谷田部町の東に位置したためについた地名と思われます。谷田部町が市町村合併して、つくば市になったときに、谷田部町の東にあった桜村も合併しました。その結果、東の場所はつくば市の中では東でなくなったのですが、地名はそのまま残っています。
写真1は、時の公園の方からきて、はじめて、吾妻公園に入ったときの風景です。公園の中央にストーンヘッジを連想させるような石のオブジェがあります。そこから、奥の方に向かって、階段があって、地形が勾配していて、地盤が一番高くなる地点に四阿があります。簡単に言えば、石のオブジェくの後ろは、神社の参道のようなつくりになっています。写真1の階段の向きで、公園は大きく2分されいています。向かって右側は芝生のある運動スペース、左側は森のスペースになっていて、設計者の意図が非常にわかりやすい公園になっています。写真と撮ったのが、雨上がりでしたので、石のオブジェの中にドーナツ状の水たまりが見えます。この部分は、本来は、水はありません。この公園は、水回りがないデザインになっています。
写真2は逆に、四阿の裏からエントランスを見た風景です。石のオブジェの向こうに、公園の入り口がみえます。公園の入り口は、写真2の奥だけでなく、サイドにもあるのですが、設計の意図は、写真2の縦のラインにあったと思います。なお、このブログに乗せている建物の写真は、パース補正をかけています。一昔前まであれば、建築写真を撮るためには、アオリレンズを使ったと思われますが、現在では、普通のレンズで撮影して、パース補正をかけるので、十分と思われます。とはいっても、写真2のような構図では、補正をかけても、また、傾きが気になります。この場合には、撮影は、細心の注意をはらって、シンメトリーの中央ラインの上で、レンズの向きが、中央ラインに乗るように撮影すべきでした。
写真3は写真1で言えば、向かって右側の奥にあるベンチです。ここと、センターラインを挟んで対象の位置には紅葉が配置されています。木製のベンチは傷んでいて、特に、一番奥のベンチは、座るところの木がかけています。公園の木製品には、このように壊れているものが多く見られます。
写真4は写真3とセンターラインを挟んで反対側にある紅葉と四阿です。この紅葉は、斜めに見ると四阿と重なって見えるように配置され、色の効果が出るように、四阿の柱の色は、紅葉の色にそろえてあります。
センターラインを挟んで、片側が芝生の運動スペース、反対側が森である点を除けば、ほぼシンメトリックに作られた公園です。シンメトリックなセンターラインをおいて、奥に行くほど、標高があがっていくとうのは、神社建築に見られるような使い古されたデザインではありますが、独特の空間を醸し出す効果は大きいとも言えます。一方では、この公園には、アジサイがあるくらいで、花はすくなかったです。