原発事故処理水の科学的なモニタリング

1)2重盲検のヒント

 

モニタリングをする場合に、バイアスがかかることがあります。

 

薬の場合には、プラシボ効果と呼ばれます。

 

これを避けるためには、2重盲検テストを行います。

 

福島原発事故の処理水のモニタリングでも、モニタリングが、利害関係者によって行われる場合には、利益相反の疑いがあります。

 

2)モニタリング計画の例

 

A::サンプリング担当

B:ブレンディング担当

C:分析担当

 

Aは、処理水、海水のサンプリングを行います。

C:は、分析を行います。

B:は、Aから、サンプリング水を受取り、ダミーを加えて、ランダム化して、Cに渡します。ダミーには、基準以上の物質の含まれるサンプルも入れます。

 

サンプル水はAー>B->Cと移動します。

 

分析結果は、Cー>B->Aと伝えられます。

 

A,B,Cは、東京電力とは利害関係のない組織を選びます。

 

漁協、水産庁環境省などが、担当組織を推薦する方法もあります。

 

こうすれば、2重盲検に近い扱いができます。