ダイヤモンド富士の疑問

富士山や筑波山などの山の頂上に太陽がかかった写真は、ダイヤモンド富士、ダイヤモンド筑波山などと呼ばれ、山のダイヤモンド写真を撮影する趣味のひとがいます。

 

先日、休暇村富士で、富士山の写真を撮影しました。

 

休暇村富士には、ダイヤモンド富士の写真が飾ってあります。

しかし、ダイヤモンド富士の写真は、完全逆光の写真なので、中間トーンが完全に欠落しています。

 

つまり、アンセル・アダムスのゾーンシステムからすれば、失敗写真になります。

 

実際に、ダイヤモンド富士の写真は見ても美しいとは思えませんでした。

 

ダイヤモンド系の写真が多くなった理由は、イメージセンサーのダイナミックレンジがフィルムを越えて、太陽を撮影できるようになったこと、ディスプレイで見ると太陽が、バックライトの効果で実際に輝いて見えることにあると考えます。

 

写真1は、富士山の写真です。

 

ホタルを撮影したときのライブコンポジットの設定が残っていて、ISOは1600になっていましたので、その点では、失敗で、ノイズがのっています。

 

写真1では、太陽は、木の葉の陰にかくれていて、逆光の写真にはなっていないため。中間トーンが保存されています。

 

写真2では、Gimp超新星フィルタ―を使って、写真1に太陽を書き込んでいます。

 

こうすると、中間トーンが保存されたダイヤモンド系の写真をつくることができます。

 

こうした写真は、1ショットでは、決してとることができません。

 

しかし、写真としては、1ショットのダイヤモンド系の写真よりはずっとましになります。

 

生成AIにダイヤモンド富士の写真を作成してもらえば、ほぼ同じことをします。

 

加工の少ない1ショット写真にこだわる理由はないと思われます。

 

最近では、カメラの中で、露光を2段階に変えて現像することのできるカメラが増えています。しかし、この場合の最終出口は、8EVのJpegなので、ディスプレイの性能が良くなれば、現像しなおすことになります。なので、筆者は、使いたいとは思いません。

 

 

 

写真1 富士山

 

 

写真2 富士山