小諸城址大手門(長野県佐久市)
最初に写真1を見ていただけると、概要がわかります。写真1の一番下の辺に沿って、鉄道が走っています。この鉄道の南側の小諸城址が懐古園です。北側は、小諸城址大手門公園になっています。懐古園と大手門の間には、ずいぶん距離があり、その間を公園にして整備しているわけです。
写真2が外側から見た大手門です。建築は、1612年です。実は、三之門も同時代の1615年に建てられますが、1742年の「戌の満水」の大水害によって大手門、足柄門と共に損壊してしまいます。そのあと、三之門は再建されますが、大手門は修復で済んだようです。小諸城址大手門公園や懐古園は千曲川より、はるかに高い位置にありますので、この洪水は、2019年の千曲川氾濫より、大洪水であったと思われます。wikiによれば、流域全体で2800人以上の死者をだしたそうです。
現存する大手門は五間櫓門、入母屋造、本瓦葺きです。小諸市の所有となる前は料亭などとして使用されていたそうです。2004年から2008年に解体修理が実施され、改変部分は旧状に復しているそうです。
写真2は、城址の内側から見た大手門です。石垣は大手門の隣接する部分を除き、残っていません。修復工事の資料を見ると、修復前から、大手門に接する石垣だけは残っていたことがわかります。
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戌の満水 wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%8C%E3%81%AE%E6%BA%80%E6%B0%B4
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小諸城大手門保存修理事業の様子