坂野ローズガーデン(2)(常総市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(69)

今回は、バラのクローズアップを取り上げます。とはいっても、マクロレンズで撮影するようなクルーズアップではなく、標準画角50㎜くらいで、対象に花を数個いれるアップのレベルです。

写真1はランドマークっぽいゲートを入れてみました。ゲートの右にある薄いピンクのバラの一部が変色して、薄茶色になっています。今年は、バラが、既に満開を過ぎています。画角を広く取ると、変色したバラを入れないで写真を撮ることは困難です。

[]内はフルサイズセンサー換算の焦点距離です。使っているのは、micro4/3とAPS-Cのセンサーです。

写真2は、換算80mm,F2.8の開放絞りで撮影した写真です。レンズは12-40㎜、F2.8通しなので、このレンズでは一番ボケる条件ですが、ほとんどボケはありません。

写真3は、換算50㎜、F1.4の開放絞りで撮影しています。この場合には、かなり、ボケてくれます。しかし、中央のバラの花の蕾7つのうち、端に位置する3つは既にボケが入っています。

写真5,6はAPS-Cのカメラで、換算120㎜、F4.0です。この場合には、中央にある花はボケずに背景がボケます。

写真4は、G’MICフィルターでボケを入れたものです。このフィルターは夜景の方がきれいに見えると思います。

スマホでボケを入れる場合には、画像を前景と背景に分解し、背景にガウスフィルターをかけて合成します。ですので、前景の一部がボケてしまうという不都合はおこりません。

ボケで失敗した画像は後で修正ができません。ですから、初めて撮影する場合にはボケは狙わないでPモードで十分とも思われます。

ポートレートの場合には、人間の頭の大きさはだいたい同じなので、画角と絞りと撮影距離を決めてしまって撮影すれば、きれいなボケの写真を直接とることが可能です。一方、花の場合には、サイズや奥行きが様々なので、ボケの調整は難しいと思います。

ここでは、アップの写真を撮りあげましたが、個人的には、ガーデンで、個別の花を撮ることは気が進みません。というのは、アップなら鉢物でも十分だからです。ライティングを考えれば、鉢物で室内撮影がよいはずです。

桜を撮りに行ったときに、桜の花のアップを撮影しているカメラマンにも会いました。これも、個人的には、好みではないアングルになります。

まあ、ローズガーデンの中で、一番美しい花を探して、撮影するという選抜に意味がないとは言えないのですが、そこまでの、審美眼に自信はありません。

 

 

f:id:computer_philosopher:20200607104409j:plain

写真1 坂野ローズガーデン(4/3,F2.8,12mm[24mm])

 

 

f:id:computer_philosopher:20200607104447j:plain

写真2 坂野ローズガーデン(4/3,F2.8、40mm[80mm])

 

 

f:id:computer_philosopher:20200607104514j:plain

写真3 坂野ローズガーデン(4/3,F1.4、25mm[50mm])

 

 

f:id:computer_philosopher:20200607104537j:plain

写真4 坂野ローズガーデン(4/3,F1.4、25mm[50mm])+G'MIC Bokeh

 

f:id:computer_philosopher:20200607104618j:plain

写真5 坂野ローズガーデン(APS-C,F4.0、80mm[120mm])

 

f:id:computer_philosopher:20200607104636j:plain

写真6 坂野ローズガーデン(APS-C,F4.0、80mm[120mm])