坂野家住宅(常総市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(67)

坂野家住宅は、常総市(旧水海道市)にある古民家で、江戸時代中期の建設です。

位置は、今まで紹介した中では、小貝川の三日月湖である吉野公園の近くになります。

住宅は上から見るとT字型をしていて、縦の棒の部分と横棒の右がが母屋、横棒の左が書院になります。書院は大正9年に建て替えられたので、江戸時代の建築を残すのは母屋の部分になります。T字の縦棒の部分は、幕府の役人に接待に使ったようです。

写真1が案内板です。

写真2は、表門で、江戸時代には、表門を建設することは、武家の特権で、幕府の出張所的な機能をもっていたため、特例で許可されたようです。

写真3は母屋です。

写真4は、土間です。土間には天井板がないため、屋根の梁がむき出しになっています。建物の規模が大きいためかもしれませんが、梁の木材が、他の古民家より若干細めに感じられました。あるいは、細いのは柱だけかもしれません。

写真5は前庭です。表門をはいったとことが、塀で囲まれた敷地になり、そこにも庭があります。ここは門の外にあり、発掘で庭があったことがわかり再現されてようです。

坂野家住宅は古民家(農家)とはいえ、一部に武家を迎える部屋があります。このために、時代劇の撮影によく用いられるようです。

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写真1 坂野家住宅案内板

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写真2 坂野家住宅表門

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写真3 坂野家住宅母屋

 

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写真4 坂野家住宅土間

 

 

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写真5 坂野家住宅前庭