前書き
F8での比較を、前回は、FE-Mマウントで、Sigmaの単焦点とCanonのズームで行いました。
マイクロ43の15mmの明るい単焦点は、オリンパスからも出ていますが、価格もこのパナライカのレンズが上なので、15mmでは、ベストの単焦点と思われます。このレンズは2014年発売です。このようなレンズが比較的安価で手に入る点が、マイクロ43の好まれる点です。ですが、ここ10年の全体の傾向としては、写真に占めるレンズの割合が低下して、センサーやソフトの影響が大きくなっていると思われます。
比較のキットレンズは、オリンパスの14㎜始まりのズームと、パナソニックの12mm始まりのズームです。パナソニックのレンズは、小型のマイクロ43のG1に合わせて、発売されたレンズです。このレンズは2013年発売です。換算24mmと広角側にも対応しています。最近の傾向としては、CanonやFujifilmのasp-cのキットレンズが換算24mm始まりになってきています。これに比べるとオリンパスは、28mm始まりなので古く感じられます。オリンパスのレンズは2014年発売です。
オリンパスとパナソニックのキットレンズは現在も入門用のカメラにつけて発売しているものと、同じになります。
比較結果1
ISO200固定で、絞り優先F8で撮影した画像です。カメラ本体は、オリンパスのPL6を使っています。露出は、白飛びをさけるために-0.3EVに設定してあります。
露出が-0,3EVであったためか、読み込んだままの画像は、全般に暗くなりました。そこで、画像はRAWをdarktableで読み込んだあと、basic adjustmentの自動で調整しています。
Lumix G 12-32mm F3.5-5.6
15mm,F8,0,1/320sec,ISO200
パナソニックのレンズの全景です。パナソニックのレンズとパナソニックのカメラの組み合わせで使うと、オリンパスに比べて色乗りが今一つな感じを受けていましたが、オリンパスのボディにつけると、オリンパスのレンズと遜色のない発色になりました。
パナソニックのレンズの等倍です。
Olympus M.Zuiko 14-42mm F3.5-5.6
15mm,F8,0,1/500sec,ISO200
オリンパスのレンズの全景です。
オリンパスのレンズの等倍です。
Leica 15mm F1.7
15mm,F8,0,1/320sec,ISO200
パナライカのレンズの全景です。
パナライカのレンズの等倍です。
まとめ
全景については、3つとも大きな違いはありません。等倍で比較したのが、画像の中央であったためかもしれませんが、等倍では、ライカレンズが、一番どんよりしている感じがします。
通常の撮影パターンは、ズーム<単焦点、暗いレンズ<明るいレンズ、キットレンズ<単品レンズ、と考えて、オリンパスのPL6のボディに、ライカの単焦点レンズをつけて、絞り優先でF8で撮影しています。キットズームでは不安なので、より明るい単品ズームレンズに買い替えようかと思いつつ、画質優先であれば、ズームを買っても、単焦点しか使わないのではないかと迷っています。
これを見る限り、絞り優先でF8で撮影するのであれば、キットズームで十分という結果になりました。重い単焦点を持ち歩くメリットはないようです。等倍で見ると、センサーサイズと画素数から、マイクロ43より、asp-cの方に分があり、マイクロ43でレンズを買い増しするよりも、asp-cのカメラを新しいい機種に買い替える方が有効と思われます。