花火の撮影と現像メモ(1)

土浦きらら祭りの花火の撮影と現像の覚えがきです。

 

ISO200、F8、SS2分の1秒で、ND8(3EV)を使って撮影するように書いた人がいます。

ND8なしの人もいました。

 

2分の1秒は、ライブコンポジットできる最短のSSであまり意味はありません。

 

出目の広角ズームをもって撮影に臨みました。

 

出目の広角ズームでは、普通のフィルタ―はつきませんが、特殊なNDフィルターはあるようです。

 

今回は、NDはなし、ISO200、F8、SS2分の1秒でライブコンポジットをかけました。

 

結論は、明るくなりすぎるということです。

 

複数枚の画像合成であれば、後で露光調整ができます。

 

ライブコンボジットは自由度が低いので、丁寧に仕上げるのであれば、メリットはあまりありません。

 

ND8はもっていませんでしたが、ISOをLOW(ISO64)にすることは、可能でした。

 

とはいえ、時間は20分で、レリーズを押すだけで手いっぱいで、途中で設定を変える余裕はありませんでした。

 

また、カメラの向きがずれていて、花火の一部が切れてしまいました。

 

花火の位置は、打ち上げるまではわからないので、この点は、打ち上げ時間が短いと大きな問題になります。

 

ISO64をISO50に置き換えて考えれば、ISO200->ISO50は、2EVになるので、ND4程度の効果が見込めます。

 

ISO200をISO64にすると画像劣化が起こります。この劣化とND4の劣化のどちらが大きいのかは不明です。

 

ところで、花火の画像が明るすぎる(白飛びする)問題は、花火が同じピクセルを繰り返し通るために起こります。

 

つまり、花火の画像が重なる回数の多いピクセルの露光は低めに、重なる回数の少ないピクセルの露光は高めに現像すべきです。

 

これと比べれば、ライブコンポジットは残念な結果にすぎません。

 

大きな花火大会では、複数の花火屋さんが、異なった地点から打ち上げますので、画像が重なるリスクが減ります。

 

また、河川敷で打ち上げる場合には、仕掛け花火などで、打ち上げ位置がすこしずつずれます。これは、朗報です。

 

一方、今回の花火は、霞ヶ浦の船上(あるいは筏)で、打ち上げていますので、打ち上げ位置は、重なってしまいます。

 

写真1はライブコンポジットの画像を位置をずらしてクロップして、gimpで比較明合成しています。

 

これは、jpegの合成です。

 

RAWで合成するのは、ハードルが高そうです。

 

gimpで、レイヤーをずらせばよいともおもわれます。

 

結論からすれば、手間を厭わなければ、画像の露光を部分的に調整して、花火の位置をずらしてクロップした画像を準備して、比較明合成すれば、かなり満足のいく写真が作れます。

 

ライブコンポジットは簡便ですが、撮影後に修正できる範囲は、極めて狭くなります。

 

写真1 クロップした比較明合成

 

 

写真2 もとのライブコンポジット画像(写真1の右側)