道の駅ローズマリー公園(5)(南房総市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(789)

道の駅ローズマリー公園(5)(南房総市

ジョアンハーツの部屋

ローズマリー公園の施設の紹介で、取りこぼしがあったので、追加します。

取りこぼしが出る原因は、ガイドに、建物の名前が出ていないためです。

道の駅ローズマリー公園のパンフレットには、以下の建物の説明が載っています。

(1)はなまる市場 (2)インフォメーション・ショップ (2-1)1F;インフォメーション・ショップ (2-2)2F;シェイクスピアミニ展示室 (2-3)1F,2F;シアターホール (3)テナントショップ(シェイクスピアの生家を忠実に再現) (3-1) テナントショップ (3-2)貸しギャラリー (4)ローズマリーホール (4-1) インフォメーションにて、絵馬を販売

ローズマリー公園施設使用料金表(令和2年4月1日)には、次の施設の料金が載っています。 (a)シェイクスピア・シアター (b)和泉流宗家記念(大広間) (c)ジョアンハーツの部屋 (d)シェイクスピア・ギャラリー

(b)は、和泉流宗家記念館(和泉元彌氏の記念館)の中の広間なので、シェイクスピアとは、関係がありません。 (a)シェイクスピア・シアターは、(2-3)シアターホールを指すと思われます。 問題は、(c)と(d)です。

シェイクスピアには、Joan (Shakespeare) Hartという妹がいました。

Joan Hart's Cottageによると次のようになっています。


1570年代に、シェイクスピアの生家の西端に2部屋のコテージが追加されました 。シェイクスピア一家がニュープレイスに引っ越した後、コテージはウィリアムの妹のジョアンと彼女の夫のウィリアムハーツによって借りられました。1662年から1674年までの炉税申告では、ハーツには炉が1つしかないことに注意してください。隣接する主要な物件には少なくとも6つがリストされていました。これは、ハーツが専らコテージに住んでいたことを示唆しています。

ウィリアムシェイクスピアと彼の妻アンが以前に新婚夫婦として家のこの部分を占領していたと考えられます。


これから見ると、パンフレットのテナントショップに、ジョアンハーツの部屋があると思われます。 パンフレットのテナントシップのギャラリーが、ジョアンハーツの部屋で、(d)シェイクスピア・ギャラリーは、(2)インフォメーション・ショップ(ニュープレイス)にあるのではないかと推定しています。

ニュープレイスの写真(2)

今回は、ニュープレイスの2階のシェイクスピアミニ展示室です。

写真1と写真2は、彫像です。

写真3と写真4は、紙人形作家・中西京子さんとお弟子さん作の群像です。

人形の数は、1000体を越えているので、お弟子さんも参加しているようです。

写真3はテムズ川岸で、写真4は、15分の1スケールの16世紀のグローブ座です。

この2つは、中西京子の寄贈です。

中西京子氏には、(財)NHKサービスセンターから、1999年に出版した「源氏物語シェイクスピア劇の世界」という著書があります。その本には、写真4のグローブ座がのっています。

1997年4月23日に、「シェイクスピア・カントリー・パーク」は開園しています。

本の執筆時期と重なりますが、前後関係は不明です。

なお、ピーター・ミルワード氏は、源氏物語シェイクスピア劇の関係を次のように述べています。(要約)


源氏物語」の英訳を精読して最初におやっと思ったのは、訳本の英語に響き渡るシェイクスピアのこだまです。 ウェイリー、サイデンステッカー、タイラーらの訳者は、それぞれが英語という言葉に精通しております。そして、今日、英語に精通していれば、程度の差こそあれ、ほぼ間違いなくシェイクスピアが用いた表現に慣れ親しんでいるはずなのです。少なくとも、私が三人の訳者による『源氏物語』の英訳を読んで強く感じたことは、紫式部の日本語を英語の読者に分かるように表現しようとする作業に、シェイクスピアの英語が極めて巧みに使われているということでした。


英訳で、「源氏物語」を読むことは、書き直されたシェイクスピアを読むことと同じになるらしいです。

これは、ミルワード氏の解釈で、中西京子氏が、どう考え方は不明です。

なお、中西京子氏の紙人形の第1の主題は、歌舞伎役者だそうです。

引用文献

Joan (Shakespeare) Hart

Joan Hart's Cottage https://www.shakespeare.org.uk/explore-shakespeare/shakespedia/shakespeares-birthplace/joan-harts-cottage/

ローズマリー公園施設使用料金表 https://rosemary-park.jp/files/rosemary-ryoukin.pdf

源氏物語シェイクスピア作品との対話 シェイクスピア源氏物語ピーター・ミルワードhttps://angel-zaidan.org/contents/genji_shakespeare_2/

写真1 展示室の彫像

写真2 展示室の彫像

写真3 中西京子氏とお弟子さんたちの紙人形(テムズ川岸)

写真4 中西京子氏とお弟子さんたちの紙人形(グローブ座)

写真5 ミニチュア