牛久シャトー（牛久市）（１）
Wikiを参考に概要説明をします。
牛久シャトー（うしくしゃとー）は、オエノンホールディングス株式会社が所有している茨城県牛久市のワイン醸造場です。三笠ホテルの設計などで知られる岡田時太郎が事務室、醗酵室、貯蔵庫、倉庫の工事設計を担当し、総工費3万円強を費やして1903年9月に完成した「牛久醸造場」の一部です。 「牛久醸造場」は、1903年に神谷伝兵衛が創業しました。2008年6月に旧事務室、旧醗酵室、旧貯蔵庫の3棟が国の重要文化財に指定されています。つまり、倉庫は取り除かれ、それ以外が重要文化財に指定されたということです。旧称は「シャトーカミヤ」ですが、「牛久シャトー」の俗称称が定着したため、オエノンホールディングスは、公式Twitterで2017年9月1日に「牛久シャトー」へ改名すると発表しています。
岡田時太郎は、辰野金吾の弟子のひとりですが、スペイン風邪にかかって、若くして亡くなったため、牛久シャトーの他には、旧第三国立銀行松江支店、軽井沢町旧三笠ホテル（重要文化財）など、残っている建築はわずかです。
観光客は年間40万人を超えた時期もありましたが、経営不振で2018年12月28日にレストランと土産物店が閉鎖されました。その後、牛久市のサポートを受けて、2020年6月20日にレストランと土産物店が、約1年半ぶりに再開されました。レストランは、国の重要文化財指定のれんが造りのワイン貯蔵庫を活用しています。再開にあたっては、新型コロナウイルス対策で、60人規模の席を34人に減らしています。
というわけで、文化財に指定されている建築は、旧事務室、旧醗酵室、旧貯蔵庫の3棟です。このうち、旧貯蔵庫はレストランとして内部は改築し、公開されています。旧事務室は非公開で、外観だけを見ることができます。旧醗酵室は内部が改築され、無料で公開されています。旧醗酵室は、２階が資料館、１階と地下１階が、ワイン貯蔵庫になっています。
今回は、外装を紹介します。
写真１が、旧事務室です。時計台のある建物になっています。
写真２が、旧醸造室です。ここで、ワインを作っていたようです。
写真３は、1913年の旧醸造室で、これは、展示写真を撮影したものですが、wikiにも同じ写真の公開画像があります。左の馬にのっているのが、神谷伝兵衛と言われています。昔は、大型トラックがなかったので、大きな荷物はレールで運搬されていました。このレールは、現在の常磐線につながっていました。つまり、写真１で、旧事務室の門の奥に、旧醸造室の入り口が見えるのは、レールを通せるように、設計したためです。
また、この写真の屋根は瓦葺です。建設当初は３棟とも瓦葺であったようですが、現在は、銅板に置き換えられています。
写真４は、写真１と写真３を合成して作りました。こんな風に、レールが奥まで、通じていたはずです。そう考えますと、写真２の庭のデザインにも、もう少し、歴史的な景観に対する配慮があってもよかったと思います。
写真５は、現在、レストランとしても営業している旧貯蔵庫です。こうして、風景写真を撮影していますと、のぼりや看板が無神経に置かれているのが、非常に気になります。この建築は、重要文化財なのですから、写真に写る可能性のある看板、すなわち、風景として目に入る可能性のある看板は、景観としての品位を失わないような配慮をしてほしいと思います。これは、景観条例で取しまる問題ではなく、景観が劣化すると観光価値が減ってしまいますので、結局は観光収入が減るはずです。そうした配慮がなされないことは、観光施設を経営している主体が観光価値を棄損しているように感じます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%9B%E4%B9%85%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%88%E3%83%BC
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岡田時太郎
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E7%94%B0%E6%99%82%E5%A4%AA%E9%83%8E
