連休効果が切れるとき~コロナウィルスのデータサイエンス(123)

連休効果と東京都の感染者数

10,11日は感染者数が減ったので移動平均でも図1のように、感染者数は停滞(経路不明感染者数)または減少(全感染者数)傾向にあります。

お盆の連休に入ってきたので、帰省の問題が本格化しそうです。

しかしながら、過去のデータを見ても連休は、感染者数の増大が止まるので、お盆の連休中は感染者数の増加傾向については、抑制要因と思われます。

図1に見るよう、最近の感染者数の増加は足踏み状態です。むしろ、問題はもうすぐ連休効果が切れるので、その時点と思われます。

一方、感染者数の増加が足踏み状態になっているにもかかわらず、入院のベットの容量は足りなくなってきているようです。このままいくと、GoogleTransitのデータのもとの日付で7月30から31日に行動制限の戻りがきています。14日遅れでは、これは8月13から14日になりますので、お盆明けには感染拡大が再度急増すると思われます。

GoogleTransitで説明できるのであれば、三密の効果は小さいといえます。これは、三密に感染防止効果がないという意味ではなく、感染防止効果が期待できるような厳密な三密は実現することが難しく、多くの場合には三密もどきになってしまうということです。そして、三密もどきには、効果はないことをグラフは示しています。

 

 

https://www.google.com/covid19/mobility/ Accessed: <2020.08.11>8-10version.

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図1 東京都の感染者数の推移(左軸:人、感染者数、経路不明感染者数、右軸:%、GooglTransitデータ)