2色刷りのカラー写真を作るには~スプリットトーン(darktable3.0第41回)

darktabel3.0になって、トーンをマウスでピック出来るようになりました。

スプリットトーンの前回の説明で間違いではないと思いますが、今ひとつ釈然としませんでした。

そこで、ここでは、雑誌によくある2色カラー刷りのことではないかと考えて適用してみました。

今回は、最初に処理結果を示します。

左が元の画像、右がスプリットトーンを適用した画像です。青インクと赤インクの2色刷りの写真のような画像が出来ました。スプリットトーンにこれが正しいという使い方があるわけではないと思いますが、前回の例や、マニュアルの例では、今一つ、何をしているかわからないので、その点では、わかりやすいサンプルになったと思います。

 

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スプリットトーン 処理結果

モジュールのメニューは次のようになっています。矢印の部分が、3.0で改善された部分で、ここをクリックしてアクテイブにすると、マウスでピックするエリアを指定できるようになります。

 

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スプリットトーン モジュール


 

 

次が、ハイライトのエリア指定です。エリア指定は最初は中央に現れるので、それを移動します。ここでは、赤いパネルの上になっています。

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スプリットトーン ハイライトの指定

 

次がシャドウのエリア指定です。ここでは、青いパイプを指定しています。

 

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スプリットトーン シャドウの指定

 

ここで、ポイントは、ハイライトとシャドウは、トーンをシャドウとハイライトに割り付ける位置を示している点です。最初は、この点が分からずに、シャドウでは、画像の暗い部分を、ハイライトでは画像の明るい部分を指定していました。でも、そうすると、画像全般に色がつくだけで、2色刷りにはなりませんでした。ここでのハイライトをシャドウは、スプリットトーンで、2つの色をもっとも強くつけていところの意味ではないかと思われます。