しかし、こうした微調整の効果は、時間遅れの調整にとどまり、負担をしないで済むという選択肢はありません。また、各微調整の結果を合計(積分)すると何が起きるかという議論がぬけています。
現実に起きる世界は、微調整の効果を合計したものになります。
実際にシミュレーションしてみるとわかりますが、シミュレーションの条件(微調整の方法)を変更しても、得られる結果に大きな違いはありません。
つまり、微調整の効果を合計した将来の日本の姿を描くことは、あまり難しくないということです。
政府はいろいろな将来予測を公表していますが、90%以上は、トレンド予測をつかっています。トレンド予測は、社会構造の変化が起きる時には、100%はずれます。
現在、社会構造の変化が進行中です。つまり、これから、政府の将来予測が全く使えない領域に突入します。そこで、ここでは、社会構造変化のシナリオを作成して、シナリオベースの予測をしています。
どのようなシナリオを考えるかという点を、単独で切り離すと、大変読みにくい資料になるので、次回以降、シミュレーション結果を示しながら、順次シナリオの考え方を説明します。
最初は、2035年に日本に住むことで、かかる経費のシミュレーション結果です。
これは、現在の政府の政策を継続した2035年の日本の姿を表しています。
2035年「日本居住サブスク」請求書
【年収450万円(平均的会社員)の比較】
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項目 |
2025年(現在) |
2035年(予測) |
変化の理由 |
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約70万円 |
約110万円 |
高齢者支え合い率の限界突破 |
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所得税・住民税 |
約25万円 |
約40万円 |
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消費税(15%想定) |
約30万円 |
約50万円 |
財源不足による段階的引き上げ |
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手取り額 |
約325万円 |
約250万円 |
年間75万円の消失 |
- 衝撃の事実: 2035年、あなたは**「1年のうち5ヶ月間」を、国を維持するための会費を払うためだけに働く**ことになります。
- 推論の破壊: 「会社で頑張れば生活が楽になる」という演繹は、「会社で頑張るほど、国に吸い取られる額が増え、生活は苦しくなる」という逆転の現実に置き換えられます。