10)2025年に起きていること
(1:9:60:30)の意味を考えます。
AIが、人間の能力においつく必要はありません。
アルファ碁が人間に勝ったことは、もっと優秀な人間に勝ったという意味です。
もっとも優秀な人の人口は少ないので、AIの能力が人間並みになれば、AIは実用になります。

図1は、ダリオ分布のアイデアを示しています。
人間の能力は正規分布であると考えます。X軸では、右が能力が高いと読みます。
赤線は、AIの能力の分布のイメージです。
性能の悪いAIは売れないので、AIの能力分布は、毎年右にシフトします。
「AIが人間に追いつくか」は、図1では、人間の能力の分布の右端とAIの能力の分布の右端を比較する議論になります。
図1の赤線の分布と正規分布を比較すると、次の3つに分けられます。
赤線の右の正規分布:人間がAIより賢い場合(人間>AI)
赤線の左の正規分布:AIが人間より賢い場合(AI>人間)
赤線と重なる正規分布:人間とAIの能力が互角な場合(人間=AI)
これを、ダリオ分布に対応させます。
赤線の右の正規分布:人間がAIより賢い場合=1%
赤線の左の正規分布:AIが人間より賢い場合=60%
赤線と重なる正規分布:人間とAIの能力が互角な場合=9%
これが、2025年の現状になります。
AIも人間も間違いをします。
(人間>AI)の場合には、人間が正しく、AIが間違っている可能性が高くなります。
(AI>人間)の場合には、AIが正しく、人間が間違っている可能性が高くなります。
間違いをおかすエラー率は一様分布ではありませんが、ここで、一様分布で近似できるという単純化の仮定を導入します。
(人間>AI)は、1%、(AI>人間)は、60%あります。
つまり、人間が間違える確率は、AIの60倍高いことになります。
これは、冗談ではありません。
ChatGPTに、ウィキペディアの帰納的推論の記述について質問したところ、英語版も日本語版も完全な間違いではないが、不正確な説明があるので訂正すべきであるという解答でした。つまり、人間の書いたウィキペディアは、AIに勝てないことになります。
図1の赤線は、状況によって異なります。
例えば、自動運転については、赤線の分布の山は、平均値の左側にあると思われます。
その場合には、AIが間違える確率は、人間が間違える確率より高いと思われます。
ダリオ分布は、人間のコンピューターエンジニアを対象にしています。
少なくとも、プログラムが読める人を対象にしています。
教育の考え方を完全に見直さないと破綻すると思われます。