段落の論理(1)

1)段落の形式

段落とは、文章を書く時の形式です。段落には、形式はありますが、意味はありません。正確に言えば、段落には、意味はあっても、なくてもかまいません。段落は、意味の塊ではありません。

 

例外的に段落が意味の塊をさす場合があり、その時には、段落を意味段落と区別して呼びます。

 

パラグラフは意味の塊です。

 

1つのパラグラフには、1つの意味が含まれます。

 

意味とは、オブジェクトを示すトピックセンテンス、インスタンスを示すデータ、その間の関係の説明から構成されます。

 

したがって、パラグラフは、論理の最小単位です。

 

段落は、論理の最小単位ではありません。

 

段落には、論理構造はありません。

 

パラグラフを読んだ場合、理解できるか、理解できないかのいずれかになります。

 

理解できるとは、執筆者と読者の間で、メンタルモデルの共有ができたことを指します。

 

理解できない場合は、執筆者と読者の間で、メンタルモデルの共有ができないことを指します。

 

メンタルモデルの共有ができない原因は、パラグラフの出来が悪い場合(執筆者に原因がある場合)と読者が基本的な学問のメンタルモデルを持っていない場合(読者に問題がある場合)があります。

 

パラグラフを点検して、どこに問題があるかを分析すれば、2つの原因のうちのどちらの影響が大きいかわかり、対策をとることが可能になります。

 

これは、授業評価にもあてはまります。

 

授業がわからない原因は、教師にある場合と生徒にある場合があります。この2つを区別しないで得たデータでは、問題点の改善は不可能です。

 

つまり、文部科学省の官僚は、パラグラフの論理ができないことがわかります。

 

段落には、論理構造はありませんが、一般には、パラグラフの論理に対比して、段落の論理という用語が用いられるので、以下では、段落の論理という用語を使います。

 

段落には、意味のまとまりがないので、理解することは不可能です。

 

段落に対する読者の反応は、共感する(感動する)か、共感しないかだけです。



FNNは、次のように伝えています。

2025年3月21日の参議院予算委員会で、夏の参院選自民党の公認候補として立候補予定の杉田水脈衆院議員が過去に行った差別的発言について、立憲民主党の杉尾秀哉参議院議員は、杉田氏が過去に差別的な発言を行いながらも夏の参院選自民党の公認候補に選ばれていることについて、「差別的な言動を許すということにほかならない。自民党は、差別を許す政党なのか」とただしました。

 

これに対し、石破首相は、杉田氏の公認は所要の審査を経て最終的に判断をしたという従来の立場を示した一方で、これまでの発言については「私としては、とても賛成しえない。『男女平等は反道徳の妄想である』とか、『女性はいくらでも嘘をつける』とか、このような発言に対しては、強烈な違和感を持っている」と述べました。

 

また、「言動にはきちんと責任を持ち、心がけてもらいたいと思う」と杉田氏に候補者として責任ある言動を求めた上で、「我が党は、そのような不当な差別を許す党ではない」と述べ、自民党として不当な差別を許さない姿勢を強調しました。

 

これに対し杉尾議員は「言ってることと、やっていることが違う」と反論した。

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杉田水脈氏の差別的発言に「強烈な違和感」 石破首相が参院選候補予定者として「責任ある言動を求める」2025/03/21 FNN

https://news.yahoo.co.jp/articles/6df6950f1988ee5199c917f092a1df6503badb03

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石破首相の発言は、パラグラフの論理ではありません。

 

<杉田氏のこれまでの発言については「私としては、とても賛成しえない」>と<自民党として不当な差別を許さない>は、意味不明なので、パラグラフではありません。

 

パラグラフには、トピックセンテンスは、1つだけです。対立するトピックセンテンスを2つもつパラグラフはありません。

 

石破首相の発言は、段落の論理です。

 

杉尾議員の反論も、パラグラフの論理ではなく、段落の論理です。

 

<「言ってることと、やっていることが違う」>は、段落の論理です。

 

パラグラフの論理では、<「言ってることと、言っていることが違う」ので、これは、パラグラフではない>になるはずです。

 

NHKは次のように、伝えています。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で安全保障への懸念が強まっているとして、ロシアと国境を接する、バルト三国ポーランドは18日、共同声明を発表し、対人地雷の使用などを禁止した国際条約(オタワ条約)から脱退する方針を明らかにしました。

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バルト三国ポーランド 対人地雷禁止条約脱退へ 共同声明発表 2025/03/19 NHK

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250319/k10014754001000.html

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バルト三国ポーランドは、オタワ条約に加盟した状態で、対人地雷の使用をすることはできないと考えています。これは、パラグラフの論理です。

 

外交は、パラグラフの論理で動きますので、外交方針に、一貫性がないと外交は機能しません。

 

日本政府が、バルト三国ポーランドのような立場に置かれた場合に、オタワ条約から脱退する方針を明らかにするでしょうか。

 

レビット⽶⼤統領報道官は、2025年3⽉11⽇の記者会⾒で、「⽇本は、コメに700%の関税を課している」と批判しました。正確には、現在の税率は700%はより低い

ですが、低関税の「ミニマム・アクセス」以外のコメはかなりの⾼関税です。この解決策は、1994年のウルグアイラウンドできまりました。これは、例外措置です。つまり、暫定的な解決策であって、再交渉になるのは時間の問題でした。しかし、日本政府は、問題を30年放置しています。

 

自由貿易を尊重することと、高税率を維持することは、パラグラフの論理では、両立しません。

 

日本が、コメに高税率をかけているのであれば、日本は、トランプ大統領の輸入品にかける税を批判できないと考えるアメリカ人も多いと思います。

 

トランプ大統領は、高関税を主張しています。しかし、トランプ大統領は、高関税が、永久に続けられるとは考えていません。

 

農林水産省は2025年3月21日午後、政府備蓄米の初回放出分、約14.2万トンを落札した業者を発表しました。米価があがった原因は、よくわかりません。減反により生産量が減ったことが原因であると主張する人もいます。しかし、円安になれば、原材料費があがりますので、円安の影響はゼロではありません。

 

はっきりしたことは、政府は、ファクトにもとづいた政策をしてないという事実です。コメ政策には。パラグラフの論理はありません。政策の根拠となるデータは提示されません。

 

段落の論理の持ち主は、共感だけをたよりに、ひろゆき氏のいう「あなたの意見」を書いています。ひろゆき氏のいう「あなたの意見」とは、段落の論理を指しています。

 

もちろん、この方法では、問題は解決しません。