2)露光
露光について、説明している撮影ガイドが多くあります。
RAW現像では、白飛びしない一番明るい露光が正しい露光になります。
グラデーションフィルタ―を勧めている撮影ガイドもあります。
写真1は、空を含む風景です。
この風景の光源は空にあります。
つまり、地上よりは、空が、明るくなります。
写真2は、モノクロでこの点を確かめています。
空が、地上より、明るい場合、地上と空の最適な露光は一致しません。
この差を縮める工夫が、グラデーションフィルタ―です。
darktableでは、露光モジュールの描画マスクで、グラデーションフィルタ―をつくることができます。
写真3は、露光モジュールの描画マスクでつくったグラデーションフィルタ―です。
このフィルターで空の部分だけ、露光を下げます。
全体の露光を調整するために、露光の新しいインスタンスをつくります。
写真4が、露光モジュールが2つある場合です。
こうすると、最適露光を地上に合わせると、空が明るくなりすぎる問題を回避できます。
レンズの前に、物理的なグラデーションフィルタ―をつける必要はありません。
似たようなことは、写真5のように、トーンイコライザーを使ってもできます。
しかし、トーンイコライザーのマスクは、複雑な形状をしています。
写真6は、トーンイコライザーのマスクです。
マスクの形状が複雑になると、それだけ、画像劣化がおこります。
画像劣化が少ない方法は、露光モジュールで、単純な形状のマスクを使うことです。
露光モジュールで処理可能であれば、トーンイコライザーは使うべきではありません。