国立科学博物館実験植物園には、未草(ヒツジグサ)があります。
ヒツジグサ(未草)はスイレン科スイレン属の沖縄を除く日本全国の池や沼に生息する、水の上に白い花を咲かせる多年草で、学名はNymphaea tetragonaです。
明治時代、外国産のスイレンWater Lily(Pond Lily)が入ってきた時、Water Lilyを日本在来種のスイレンと同じ名前で呼んで、混同が始まりました。
未草(ヒツジグサ)は、未(ヒツジ)の刻(午後2時頃)に花を開くことに由来しています。実際は、未の刻に花開くわけではなく、朝~夕方6時頃まで花を咲かせています。
ところで、Water Lilyは、早朝に開花します。
Water Lilyは、午前中にしか咲かないという説もあります。
これもよく判りません。
確かに、午後には、花が閉じていることもあります。
しかし、午後でも、花が開いていることもあります。
国立科学博物館実験植物園の羊草はサークルの中だけにあります。
5月の時点では、つぼみはありませんでした。
写真3と写真4は、植物園外の16時のWater Lilyです。
Water Lilyと比較して、未(ヒツジ)の刻(午後2時頃)というのはわかりますが、明治以前には、羊草しかなかったはずです。
なので、羊草という名称には、謎があります。