国立科学博物館実験植物園の未草(ヒツジグサ)~つくば市とその周辺の風景写真案内(1068)

国立科学博物館実験植物園には、未草(ヒツジグサ)があります。

 

ヒツジグサ(未草)はスイレンスイレン属の沖縄を除く日本全国の池や沼に生息する、水の上に白い花を咲かせる多年草で、学名はNymphaea tetragonaです。

つまり、スイレンの正式名称はヒツジグサです。

 

明治時代、外国産のスイレンWater Lily(Pond Lily)が入ってきた時、Water Lilyを日本在来種のスイレンと同じ名前で呼んで、混同が始まりました。

 

未草(ヒツジグサ)は、未(ヒツジ)の刻(午後2時頃)に花を開くことに由来しています。実際は、未の刻に花開くわけではなく、朝~夕方6時頃まで花を咲かせています。

 

ところで、Water Lilyは、早朝に開花します。

 

Water Lilyは、午前中にしか咲かないという説もあります。

 

これもよく判りません。

確かに、午後には、花が閉じていることもあります。

 

しかし、午後でも、花が開いていることもあります。

 

国立科学博物館実験植物園の羊草はサークルの中だけにあります。

5月の時点では、つぼみはありませんでした。

 

写真3と写真4は、植物園外の16時のWater Lilyです。

 

Water Lilyと比較して、未(ヒツジ)の刻(午後2時頃)というのはわかりますが、明治以前には、羊草しかなかったはずです。

 

なので、羊草という名称には、謎があります。

 

写真1 羊草の説明

 

 

写真2 羊草

 

 

写真3 16時のWater Lily



 

写真4 16時のWater Lily