レンズの価格(7)

7)キャノン EF 40mm F2.8

 

キャノンのフルサイズのEFマウントの入門用交換レンズには、50mmとパンケーキレンズがあります。

 

No.1のベストセラーは、EF 50mmF1.8 STMです。

 

パンケーキレンズは、40mm F2.8です。

 

EF50mm F1.8は、1987年3月発売の古いレンズで、1990年12月に改良されたII型になり、2015年5月に、ステッピングモーター付きのEF50mm F1.8 STMになっています。

 

一方、パンケーキレンズの40mm F2.8は、2012年 6月発売の比較的新しいレンズです。

 

APS-Cのミラーレス用のパンケーキレンスEF-M 20mm F2.0が、2012年9月に、APS-CのEF-S24mm F2.8 STMが、2014年11月に出ています。

 

この3つのパンケーキレンズは、兄弟レンズで、よく似た設計になっています。F2.8レンズは、F2.8から高い解像度があります。

 

EF-M 22mm F2.0だけ、絞りが明るいのですが、F2.0では、レンズの周辺の解像度が落ちてしまいます。F2.8に絞るとレンズの周辺の解像度がでますので、その点でも、似ているレンズです。

 

APS-Cの22㎜は換算35㎜、APS-Cの24㎜は換算38㎜になります。

 

さて、EF-M 22mm F2.0は使っていますが、EF40mm F2.8の解像度の評価がとても高かったので、解像度のレファレンス用に、EF40mm F2.8の中古を購入してみました。

 

EF-Mマウントでは、換算64mmになります。

 

64mmのレンズはあまり見かけませんが、トリミングすれば、80mmになるので、ストリートフォトの撮影に適した画角と考えられます。

 

F2.8の解像度は、EF-M 22mm F2.0をF2.8に絞った場合より高い気がします。

 

高い解像度と使えば、主題の存在感は表現しやすいと思いました。

 

ただし、EF-Mマウントのレンズでは、MTFを見る限り、シグマのレンズの方が解像度が高い気がします。もっとも、価格は、パンケーキが定価でも半額以下ですから、当然とも言えます。EF-Mマウントにつけるには、マウントアダプターを使うので、パンケーキにはなりませんが、50mmのレンズ程度の大きさに収まるので、気になる大きさではありません。

 

キャノンのレンズの絵作りは、線が硬いです。このレンズは、特に線が硬くなります。

 

さて、その先のまとめ方で足踏み状態になっています。

今回は、線が硬い実例として、EF40㎜F2.8とニコンAPS-Cの換算50mmになる35㎜F1.8の写真をのせておきます。

 

写真1 EF 40㎜F2.8



写真2 ニコンDX 35㎜F1.8