Aurélien Pierreさんは、フイルミックRGBモジュールの開発者で、現在のdarktableのシーン参照ワークフローの提唱者です。
シーン参照ワークフローによって今までのベースカーブを中心とした表示参照ワークフローは、非推奨になってしまいました。
これでは、今まで、daarktableを開発してきたチームメンバーとの軋轢が生じます。
Aurélien Pierreさんは、2022年11月時点で、「R&Darktable」あるいは、「Ansel」というdarktableの派生ソフトウェアの開発を始めていて、daarktableの開発チームからは、離脱した模様です。
「R&Darktable」に、Aurélien Pierreさんは次の様に書いています。
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Rational & Darktableは公式の darktable ソフトウェアのフォークであり、基本的に混乱とオプションを取り除くことを目的とした GUI の変更が加えられています。
脆弱なコード、リグレッション、煩雑な GUI、効率の悪い使用法、パフォーマンスのボトルネックにつながる、単純な問題に対する過度に設計されたソリューションを支持することが証明された開発チームの最新の決定に、私は強く反対します。
最近のダークテーブル開発の傾向は、統一された一貫性のある合理化されたワークフローに焦点を当てるのではなく、設計上の決定を下すことを避けるために多くのオプションを追加することであり、誰もが同時に正しいことができるふりをしようとしています. これは、Microsoft と Dassault Systems のソフトウェア設計が混在する方向にゆっくりと進んでいます。
一方、すべてのデザイン ブックには、「Less is more」や「愚かなほどシンプルに保つ」などの基本原則が記載されています。
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この件に関するディスカッションは以下にあります。
Ansel (was: R&Darktable)
https://discuss.pixls.us/t/ansel-was-r-darktable/33910
もうすぐ、クリスマスのバージョンアップの時期になります。
ベータ版も安定してきている時期なので、早めに入れ替えることも可能です。
以下をみてください。
https://discuss.pixls.us/c/software/darktable/19
今後のdarktableのバージョンアップがどうなるか、気になるところではあります。
引用文献
R&Darktable
https://github.com/aurelienpierreeng/ansel
Ansel
Ansel (was: R&Darktable)