darktableでは、カメラで撮影した写真はいったん全部取り込んで、レイティングすることを想定しています。しかし、これは、撮影した写真がほぼ使える場合です。
筆者は、犬の写真を撮っています。犬も慣れて、カメラを向けると、写真をとることがわかって、あまり動き回らずにいてくれます。しかし、カメラの方を向いてポーズをとることはありません。暑い日には、舌が出っぱなしになります。こうなると、使える写真は、10枚に1枚くらいになります。この場合、撮った写真を全部darktableに転送すると、大変なことになります。
そこで、Irfanviewで良さそうな写真だけを選んで、darktableに転送しています。
この場合、Irfanviewは、rawを自動的に変換して表示する機能がありますので、作業は、Jpegを選んで、転送するのと同じで済みます。
写真1が、Irfanviewで表示した洞峰沼の写真で、紅葉が綺麗です。
写真2は、darktableに転送した同じ写真を表示しています。デフォルトでは、彩度が低く出ますので、紅葉の色は鮮やかではありません。
写真3は、カラーバランスを調整していますが、それでも、まだ、写真1に比べると、鮮やかさが不足しています。
写真4では、カラーキャリブレーションで、色温度をかえています。夕陽の写真で使われる常套手段です。それでも、まだ、写真1に比べると、鮮やかさが不足しています。
写真5では、LUT3Dで、fujiのベルビアのLUTパラメータを読み込んでいます。
写真1とは、色の雰囲気が違いますが、鮮やかさは似たレベルになりました。
こうしてみると、IrfanviewのRAW変換には仕組みがありそうです。例えば、fujiのRAWを読み込んだ場合には、fujiのJpegに近い色にチューニングしてあるように思われます。