洞峰沼(1)(洞峰公園)~つくば市とその周辺の風景写真案内(862)

洞峰沼(1)(洞峰公園

洞峰公園は、つくば研究学園都市の建設に伴って、もっとも最初に建築されています。

確認はとれませんが、筑波新都市記念館と洞峰公園体育館は、大高正人の設計なので、公園全体も大高正人の設計と思われます。

洞峰沼は、歴史のある沼です。

江戸時代初期に天然の池を人工の灌漑用の水源に造り直したものとされ、1788年作成の地図の洞峰沼松木池)は、現在の5~6倍の面です。1883年(明治16年)発行の迅速測図では、上池(上原池)・下池(小野崎池)の2つを合わせて、現在の3倍の面積です。

筑波研究学園都市の建設に伴って下池は埋め立てられ。上池も縮小され、現在の洞峰沼になっています。

筑波研究学園都市の建設前の地理院の航空写真を見ると、台形をしています。現在の池は、曲線でできていますので、公園に合わせて、作りなおしています。

問題は、公園に合わせて作りなおしているにも関わらず、恐ろしく、写真にならない景観であるということです。

風景写真の場合、近景、中景、遠景があること、パースの消失点があること等が、遠近感をだす要因ですが、全くありません。

池の周辺には、花の咲く木はありません。

池の東の部分は浅くなって、ヨシが生えています。これは、開園当時からなのか、その後で、池が浅くなったためかは不明です。

ということで、気難しい池です。

久しぶりに、池の風景にチャレンジしてみました。

写真1に、ヨシが見えます。

全体に、今回も、遠近感のない写真になっています。

写真1 洞峰沼

写真2 洞峰沼

写真3 洞峰沼